見出し画像

Xデザイン学校2022年度校外研修旅行(京都)のリフレクション

はじめに

X デザイン学校 校外研修旅行(京都) 「フィールドワークとKA 法」に参加した。11/3(木)の事前講義のリフレクションはこちら。11/19(土)の終日と11/20(日)の午前でフィールドワークを行い、11/20(日)の午後でKAカードと価値マップを作成した。そして11/23(水)にペルソナを作成した。この記事では、3日間のリサーチの学びを書く。

リサーチは研究。リサーチは調査と分析

本当に基礎の基礎で、ここに書くのが恥ずかしい気もするけど、今回の校外学習で強く感じたのはリサーチが調査と分析で成り立っているということと、分析はまずかったら戻れるけど、調査は戻れないので、短い時間で成果を出せるよう調査することの重要性だった。

経験学習サイクルを回すことこそが大切

「調査の質を上げるためには事前準備も大切。事前準備にもっと時間をかければ良かった」と嘆くのは簡単だが、これは思考停止している感じがする。我々はいつだって忙しくて、十分な事前準備の時間なんて取れない。どこまでできたら十分なのかもわからない。だからこそ実践すべきは、今回の経験を概念化して、リサーチの能力を日常の中で鍛えることだと思う。もっと準備に時間をかけるのではなく、常に準備の時間と捉える。
また今回の1日半の調査の中で如何に調査の質を上げるかという観点で言うと、調査の中で経験学習サイクルを回すことを意識すべきだった。特に今回は2〜3人の班で動いていたので、同じ班のメンバや同行いただいたチューターから、自分のインタビュー対象の選び方やインタビューの仕方について、積極的にフィードバックをもらう姿勢が重要だった。初対面でフィードバックをしあう関係性を築くのは難しいからこそ、自分が率先してそういった姿勢を見せ、自然と班の中でフィードバックし合えるよう関係性を高められると良かった。

言語化されていない"あるある"を探し求める

言語化されていない"あるある"、言い換えれば暗黙のうちの価値観、プレファレンスを得ることの重要さは、ちょうど11月のベーシックコースでも聞いたところだったが、今回フィールドワークという具体的な体験をしたことで、やっと理解できたように思う。
言語化されていない"あるある"を意識し始めると、名画のセリフ、ヒット曲の歌詞、話題の新刊など、様々なところに言語化されていなかった"あるある"を言語化した例があることに気づく。
自分は能町みね子さんという方が好きだが、自分が能町さんを好きな理由の1つに、言語化されていない"あるある"を言語するのが上手な点があると気づいた。能町さんは「雑誌の人格」という書籍を3冊出されているが、これも言語化されていない"あるある"を見事に言語化した例のように思う。
言語化されていない"あるある"に気づくためには、教養が重要という点も理解した。そして教養を身につけるためには観察力が大事な気がするので、この点を強化していきたい。(このあたりはまだぼんやりしていて、うまく言語化できない。)

フィールドノーツを書く

今回、自分のために調査したことをフィールドノーツとしてまとめてみたが、これが調査したことを自分の中で消化するためにとても役に立った。
フィールドノーツを書きながら、会話の中で出てきた知らない単語を調べることで理解が進むこともあったし、改めて聞き返すことで、発言者の意図がわかることもあった。今回はワークショップだったため、フィールドノーツを書くことなく分析に入っていったが、今後実践するときは、確実にフィールドノーツは書くようにしたい。日中はみんな働きに行ってしまうため、人々の生活を調査するときは夜討ち朝駆けがいいということを聞き、意外と日中に喫茶店などでフィールドノーツを書き、夜討ち朝駆けをするようなスタイルがいいのかもしれないと思った。

80歳のペルソナを作って意味があるのか

ペルソナを作成するということは、そのペルソナに向けて価値あるサービスを提供して、収益を得たいはずである。そう考えた時に、80歳のペルソナを作って意味があるのか?という話が、目から鱗だった。
今回私はインタビュー対象を選ぶ時点で、インタビューに回答してくれそうという理由で高齢者にインタビューしてしまっていたが、その後インタビュー結果をどう活かすのかを考えると、対象とすべきはもっと若い人々だったように思う。イノベーター理論を考えても、80歳がアーリーアダプターになって何かがヒットするなんてことはあり得ないはずである。
言われてみるとその通りなのだが、この時はペルソナを作ることが目的となってしまっていたので、今後は気をつけたい。

おわりに

今回の校外学習では調査と分析をしたが、今回は圧倒的に調査が印象に残った。自分のモノの見方がこれから変わっていきそうな予感がしている。来年校外学習に参加した時には、京都の変化や自分の変化に気づける自分になっていたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?