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Xデザイン学校#0のリフレクション

はじめに

2022年5月8日、GWの最後のお楽しみであるXデザイン学校のプレ講座に参加した。
今年度私が受講するのはベーシックコース(土曜日)だが、プレ講座は他のコースとの合同開催ということで日曜9:30-18:00の開催だった。
丸一日講義だったが、学びが多く、あっという間に感じた。
今日1日で考えたことを忘れないうちに書き残す。

全体を通してのリフレクション

知っていることばかりで飽きるでもなく、知らないことばかりで思考停止するわけでもなく、知っていることが結びついて理解が深まる感覚だったので、非常に学びが多かった。
今日の講座についていけたのは、Xデザイン学校合格からプレ講座までの間に、予習として「コ・デザイン」と「デザインマネジメント論のビジョン」を読んでいたおかげだと思うので、自分なりに準備したかいがあってよかった。

午前の部「UXデザインの基礎」のリフレクション

午前は山﨑先生による「UXデザインの基礎」。UXデザインに関連する概念と4つのデザイン能力の説明をしていただいた。特に印象に残ったトピックのついて書き残す。

デザインとは形と中身の関係だ

Design is relationships. Design is a relationship between form and content.(デザインとは関係である。形と中身の関係だ。)

ポール・ランド

この言葉とともに、ポール・ランドの業績も紹介いただき、「デザインとは形と中身の関係だ」という定義がすごくしっくりきた。デザインという言葉はいろんな人がいろんな定義をしていて、それでいいと思っていたので、一個一個覚えるつもりもなかったが、この定義は自分の中で持っていたいと感じた。

「うれしい体験」を豊かに、「苦い経験」を少なく

HCDを活用して「うれしい体験」を豊かに、「苦い経験」を少なく

というフレーズをフックに、UXデザイン、ユーザビリティ、ユニバーサルデザインに関する山崎先生の見解を聞いた。狩野モデルとの組み合わせやAppleのスタンスと絡めた説明で、それぞれの概念の理解が進んだ。

原則と哲学

「ユニバーサルデザインの7つの原則」を初めて知り、学びだ学びだと思っていたところ、原則以上にその裏にある哲学(意味や価値と同じようなニュアンスだと思っている)が大切、という話があってドキッとした。「UXデザインという武器を手に入れたい!」という想いでXデザイン学校に入学したが、武器が生まれるに至った背景や作り手の想いを理解せずに振り回しても武器は脅威にはならないなと。なので原則の裏にある哲学を理解する姿勢を忘れずに、これからの一年を過ごしたいと思った。

4つのデザイン能力

AMの後半では、4つのデザイン能力の話を伺った。この辺りはまさに書籍で予習した部分だったが、山崎先生の捉え方や具体例を伺ったことで、格段に理解が深まった。
少し話が逸れるが、意味形成のアプローチの中で紹介されていた「ゆるスポーツ」も興味深かった。今までは「シューイチで中丸くんがたまにやっているやつ」くらいの認識しかなかったので、今日の講座で自分の中のゆるスポーツの意味が再形成された。

午後の部「ビジネスデザインの基礎」のリフレクション

午後は浅野先生による「ビジネスデザインの基礎」。特に印象に残ったトピックのついて書き残す。

トライアンギュレーション

物事を1つの側面から見て判断してはダメで、様々な手法やデータ、理論を組み合わせて判断することが大事という話があって、これも肝に銘じたいと思った。
またちょっと話が逸れるが、今日の講座を聞いて、デザイン業界の知見が、自分が普段見聞きしているエンジニアリングやアジャイル業界の知見と共通していると思うポイントがいくつかあった。もちろんエンジニアリングやアジャイル業界の中でも、共通の知見が語られることはあるが、これは単に出典が同じだけだったりするので、大した意味を持たないことも多いように思う。それに対して、違う業界で共通した知見が語られるときは、絶対出典が違うので、その知見は大きな意味を持つように思ったので、今後もこういった気づきは大切にしたいと思った。
そういう意味では、自分の業界とは別の業界に行くことは、別の業界から新しい学びを得て知見を広げるという面の他に、自分の業界での既存の学びと別の業界での新しい学びを融合して、知見を深める・確固たるものにする面もあると感じた。

ビジネスデザインに絡むもろもろの変遷

学びしかなかったが、まだ消化しきれておらず、どうまとめればいいかわからない。
ただ1つ思ったことは、いま世のイノベーションの文脈を見ると「デザイン思考とアート思考」や「成長戦略と生存戦略」など二項対立で捉えられる概念がたくさんあって、それに対して「二項対立じゃなくて両立を考えるのが良い」という論調があるが、今日の話はそうではなかったということだ。
浅野先生のお話を踏まえて考えると、「二項対立じゃなくて両立を考えるのが良い」という論調は、結局のところ解像度が荒く実践からかけ離れた話をしていただけで、実際のところもうデザイン思考やアート思考の使いどころははっきりしていて、DXを推進する身としてやるべきことも決まっているように感じた。(怪文書みたいになってしまった。。。今の自分にとって不都合だし残酷だけど、自身の経験と照らし合わせるとそれが真実っぽいという話題がたくさん出てきていたので、まだうまく言語化できない。。。)

便利と感動

人間は便利なものには渋い。それに対して感動するものには青天井。

という話も考えさせられるものがあった。「社会をより便利に、より豊かに」みたいなコーポレートメッセージ発信している会社はこれからジリ貧になっていきそうな気がした。

おわりに

QAセッションやその後の交流会でもいろいろ学びを得られ、充実したGW最終日となった。
プレ講座を受講してモチベーションは爆上がりしたが、受講にあたってちょっと期待していた同じコースの人との交流は、まだほとんどできてないので、そこは来週を楽しみに待ちたい。
あとリフレクションも1年続けたい。

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