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Xデザイン学校#8のリフレクション

はじめに

2022年12月18日。8回目はペーパープロトタイピング。ペルソナ/シナリオ法を中心にUXとUIの手法・プロセスを学んだことで、実装フェーズの理解が深まった。また今回は、グループワークで絵を描いたり、UXの黎明期のその中にいた浅野先生だからこそのお話を聞けたりして、楽しい回だった。

UXはUIに落としたら終わり、ではない

前回アクティビティシナリオとインタラクションシナリオを学び、アクティビティシナリオでユーザ体験(UX)を豊かに設計する方法、それをもとに操作(UI)に落とし込む方法を学んだ。これにより、自分の中で「しっかり設計したUXを着実にUIに落とし込むことが大事」という考えが生まれ、それと共に「UXはUIに落としたら終わり」という考えも生まれてしまっていた。しかし今回の講座を受けて、UXというものはUIに落として終わりというものではなく、実装フェーズを通して評価を受けながら、深化させていくものだと理解した。それを怠ると、コト(UX)よりUI(モノ)が先行してしまい、様々な調査や評価も、モノありきとなってしまう。

カスタマージャーニーとユーザーストーリーマップ

UXはコト、UIはモノであるということと、両者の抽象度・表現方法がわかってきたことで、これまで理解が曖昧だったカスタマージャーニーとユーザーストーリーマップの違いも、UXとUIの違いなのだと気づいた。(講義の中でカスタマージャーニーとユーザーストーリーマップの話があったというわけではないが。)

サイトストラクチャではなくUXフローで情報設計する

前回UXとUIについて学んだ後、情報設計はどういう位置付けなのだろう?と気になっていたが、今回先生がその点をドンピシャで説明してくださった。そしてその内容が、今回一番の驚きだった。
自分は情報設計といったらサイトストラクチャの設計だと思っていたが、最近ではUXフローで情報設計が行われるのだそうだ。これは全く考えたことがなかったが、言われてみると納得感はある。スマホ登場前にPCのブラウザでサイトを訪れていた頃は、確かにサイトの構造を意識していたが、今スマホのネイティブアプリを触る際にその構造を意識することはまずなく、ネイティブアプリの提示してくるフローに従えばいいだけだと捉えているからだ。
情報設計が構造から手順に移ったのは何故だろう。サイトの複雑性が増しているからなのか、デバイスがPCからスマホに映ったからなのか。この辺りはこれから盛り上がる分野だと思うので、これから注目していきたい。

ペルソナの形が変わろうともシナリオの重要性は変わらない

今回の講座で「ペルソナを作っておくと実装フェーズの評価の至る所でそのペルソナを元に評価者を選ぶことができる」という話を聞き、ペルソナの重要性を改めて実感した。
一方でコースの中では、「最近はペルソナを使わない企業もある」という話がたびたび挙がっていたので、「ペルソナを使わない企業は、開発中はペルソナを使っていてリリース後に捨てるイメージか、そもそも作らないイメージか」を先生にお伺いした。というのも、ペルソナを正しく理解すればするほど、ペルソナなしでの開発のイメージができなくなってきたからだ。
先生からは、開発者としてはペルソナがあった方が開発しやすいのは確かだが、企業によっては「30歳の主婦」というペルソナではなく、ビッグデータから導き出したデータを使って、ユーザのタイプ・カテゴリのようなものを使っているかもしれないというお話だった。また、いずれにしてもシナリオ法の重要性は変わらないという回答をいただき、その点はすごく納得した。

おわりに

今回は絵も描いたし、一般的にイメージするUXの講座という感じで楽しかった。その中でもUXとUIの理解を深めることができたことと、これから発展するであろうUXフローの情報設計という分野を知れたことが嬉しかった。
残すところあと2回。もうひと頑張りして、最後チームメンバみんなで笑いあいたい。

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