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【基本の煎茶の淹れ方】基礎があってのフリースタイル

「お茶の飲み方は自由でいい。」

その通り。

いやいや、しかし、お兄さん。
そんなこと言われても、何をどうしていいかもわかんないんですよ。

基礎がないと、楽しむことも応用することもできない。

今日は、基本のスタンダードな煎茶の淹れ方。
料理で言えば、包丁の持ち方、ガスコンロの火のつけ方、冷蔵庫の扉の開け方。そのあとは、自由な食材使って、自由な火加減で、好きな味付け探してみよう!という塩梅です!

▼使う道具
スケール
茶さじ(なければティースプーンでも代用可)
急須(なければ茶こしとマグカップでも代用可)
碗(なければマグカップやお猪口でも代用可)
▼淹れ方のコツ
1.茶葉の量
2.湯温
3.蒸らし時間
4.注ぎ方
5.二煎目以降

1.茶葉の量

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基本、一人前3g(茶さじ山盛り1杯)
多人数分用意する場合は、一人前2g程度で増やしていく

2.湯温
お茶のグレードによる
上等なお茶(目安100g1080円以上)は70℃くらい
普段飲むものだと90℃くらいでも◎

ポイント①
汲みたての水道水を、必ず一度沸騰させてから冷ます。
カルキ臭をなくし、空気をたくさん含んだ新鮮なお湯を使うことが大事!

ポイント②

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お湯は、碗を温めておくためにも、碗に入れ替えて冷ます。
90℃のお湯があるとすれば、碗に一度淹れると10℃下がると言われている。
70℃のお湯を作るには、3回ほど入れ替える。

ポイント③
湯温が低ければ低いほど、甘味・旨味成分がゆっくり抽出され、
高ければ高いほど渋み成分が抽出される。
渋めが好みの方は、90℃くらいで淹れてみてください。

3.蒸らし時間
お茶にもよるがだいたい1,2分目安
茶葉が大きいと抽出スピードはゆっくり。
茶葉の細かい深蒸しなどは30秒くらいでしっかり濃く出る。
また、湯温が低いとその分じっくり抽出されるため、長めに待ちましょう。

4.注ぎ方

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廻し注ぎ
数人分淹れるときは、順々に碗に注いでいく。
始めに注いだ碗と、後に注いだ碗のお茶の濃度を均等にする。

最後の一滴まで注ぎ切る

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紅茶用語で、『ゴールデンドロップ』とも言う、最後の一滴。
この最後の一滴にこそ、すべての成分がつまってる!

・注ぎ切ったら、急須の茶葉は平らに

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急須のお尻をコンコンと叩いて平らにする。

急須に蓋があれば、少しずらしておく。
急須の中で、茶葉が蒸れないようにする。
こうすることで、二煎目以降も美味しく淹れられる。

5.二煎目以降
蒸らし時間もそこそこに、熱々のお湯で。
茶葉はすでに開ききっているので、すぐ飲めます。

上級煎茶は・・・・
茶がらは食べても美味しい!
ポン酢や醤油をたらりとかけてつまんでみて。
栄養満点です!

▼淹れ方のおさらい
1.茶葉の量・・・一人前3g
2.湯温・・・70℃
3.蒸らし時間・・・1分
4.注ぎ方・・・廻し注ぎ
5.二煎目以降・・・熱湯ですぐ

始めは意識しつつ、めんどくさいと思ったらやめたらいいと思う。

美味しく飲むために、ストレスにならない程度でいきましょう。


そろそろ新茶の季節。たのしみだ。