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【絵画deフランス】ベルナールビュフェ
絵画deフランス」
【ベルナール ビュフェ】
文化村ミュージアム@回顧展より。
![](https://assets.st-note.com/img/1662890690831-1uq8a2HmY1.jpg?width=800)
表紙の絵は「ピエロの顔」
ビュフェ自身、ピエロのメイクをした事もあるそうで
本人の自画像とも言えるであろう作品だそう。
厳しい表情で正視。
本心を隠して、自身をコントロールする
「ピエロ」はキリストと同じく
彼が多く描いたモチーフ。
「いつの時代も道化じみていますが、
ピエロは変装したり滑稽にすることによって、
自分を思いのままにすることができるのです。つまり自由なのです…」
ベルナールビュフェ@文化村HPより
「ピエロの顔」1961年の作品。
ビュフェが世間からの注目を浴び、
生活の安定、と同時に気持ちが
高揚する様子が、色彩や厚塗りなどの
アクションペインティングによって
作風に現れていた頃。
ビュフェほど、年代と共に表現の多様性を
楽しめる画はそう多くはないでしょう。
ナチスの占領より解放されたフランス。
第二次世界大戦後のフランス。
戦後の喪失感や虚無感。
なかなか光が射さない不安。
それがベルナールビュフェの原点。
そんな彼の原点を物語るかのように、
ミュージアムの入り口エリアには
暗い色彩、鋭い線描写の
絵画で埋め尽くされていた。
初期の頃の作品です。
父親から愛をもらえなかった
血の通い乏しい描写
「父と息子」
![](https://assets.st-note.com/img/1662890710913-xFXrCB5Jww.jpg?width=800)
皮を剥いだ動物への偏愛から
「肉屋の男」
![](https://assets.st-note.com/img/1662890845086-PH3oGtZEib.jpg?width=800)
まるで人物を排除してしまったような風景画
「コンコルド広場」
![](https://assets.st-note.com/img/1662890859321-gc7ifhGezz.jpg?width=800)
色彩に変化が訪れたのは
「父と息子」(1945年)から十数年後。
そして8,000点を超えるとまで言われる作品は
彼の生涯をまるで物語るかのように変化し、
批判を浴びながらも自分の道を貫き
描き続けます。
「ドンキホーテと風車」
騎士道を貫いた男の姿なのか。
又は10年後、
自死という形で生涯を閉じた
彼の妄想に陥った郷士なのか。
彼の人生を重ねるかのように描かれた
晩年の大作です。
![](https://assets.st-note.com/img/1662890931801-JaYW7HkFRU.jpg?width=800)
文化村回顧展では
疫病に翻弄されている現在と
彼の生きた「時代」の共通点をキーワードに
ビュフェ美術館(静岡)所蔵の80作品を展示。
1月24日まで。
何とも美しい顔をした1枚の画に出会った。
![](https://assets.st-note.com/img/1662890959048-6DNAqy0tQx.jpg)
「アナベル」
ビュフェの奥様を描いた作品。
線の描写が目立つビュフェの作品ですが、
彼女の顔には線一本なく、
ミュージアムの中で一際輝き、
美しかった。
「人は愛する女性の中に、いつだって何かを発見するものだ」
@ベルナールビュフェ
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