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幻の応募作品










たのだった。

(完)


#  イグBFC4幻の決勝戦作






残ったのは、たったのこれだけ。
心底、ガックリきています。
もう疲れた。
かなりの、時間をかけて、練り上げた、内容、
情熱を注いだ、作品だったんです。
自分としては、愛着もあり、
どこに出しても、恥ずかしくない、仕上がり、
それこそ、今回は、優勝を狙える、と言う、
密かな、自信があった、のです。

それが、こんな事に、なるなんて。
もちろん。定期的に、バックアップを、取らなかった、私にも、責任はある、のかもしれ…、
いや、いやいやいや、
私の作品、ですから、全ての責任は、私にあります。
自己責任、だと言うのは、分かってはいるんですが、
あまりにも、ショックで。
夢なら醒めてほしい。
夢ならば良かったのに。
どっちが、いいのかは、分かりませんが、
これは現実。

だって、
普通、こんなの、思わないし、
普通、そんなの、想定出来ないですよ。
今まで、生きてきた中で、
一度だって、経験した事は、ないですし、
聞いたことすら、ありません。
突然、パックマン、が出てきて、
書いた文字を、食べてしまうだなんて。

突然、パックマン、が出てきて、
私が書いた文字、文章、作品を食べ始めて、
最終的には、ほとんど食べ尽くされて、
残ったのは、冒頭の、ものだけ。

原因とか、対処法とか、調べても、パソコンには、
詳しくないので、よく分かりませんし、
それより、何より、
また、いつ出てくるかと、思うと、怖くて、仕方ありません。
出てきても、大丈夫、なように、
途中で、食べられても、分からなく、なってしまわないように、
こまめに、
句読点ごとに、バックアップ、しています。

なんか、よく分からない、のですが
ウイルス、とか言うんですか?
なんか、そういうの、みたいに
これを読んだ、皆様に、パックマン、が感染しないと、いいのですが。

(了)

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