見出し画像

安田的、2022年ベストアルバムランキング

2022年も、終わりですね。今年も、安田的ベストアルバムランキングを勝手にやっていこうと思います。このまとめ記事を書き始めた自分を今になって呪っております。年末に自分のベストアルバムランキングを書かねばという脅迫観念を感じるようになってしまい、毎年実家に返るのに、PCを持って帰らなければならないという状況を生み出してしまっているからです。やります、ちゃんとやりますよ、今年も。気持ちよく年始を迎えたいので!では、5位からやっていきましょう。
ちなみに、昨年のは、こちらです。

第5位 ぼちぼち銀河 / 柴田聡子

今年の3月?に立川で、クラフトビールフェスに行ったときに、柴田聡子が出演していた。彼女のことは、名前は知っていたのだけど、しっかり曲を聞いたことはなくて、ビールを買う行列に並びながらステージを見ていたら、リハーサル中の彼女が「ワン!ワン!」と歌っていて、一気に引き込まれました。この「ワンコロメーター」は一度聴いてしまうとクセになってしまうので要注意。

フェスで初めて聴いて、そこから虜になりました。数ヶ月後、彼女が新アルバムを出すということで、「ぼちぼち銀河」リリース日から、鬼リピしました。グルーブがあって、聴いていて気持ちいいし、コロナ禍で引きこもり日々に、寄り添ってくれる感じがする。

第4位 MR. MORALE & THE BIG STEPPERS / ケンドリック・ラマー

今年は、個人的に海外のヒップホップをディグることの多い年だった。元々、日本語ラップは2-3年前から聴くようになったのだが、英語のラップに関しては、英語聞き取れないし、意味を読み取ることができないラップなんて、お経を聴いてるのに等しいと思っていたので、あまり聴いてこなかった。しかし、昨年、タイラー・ザ・クリエイターを聴き始めて、興味を持ったので、今年は「文化系のためのヒップホップ入門」を読んで、どうやって楽しむのがいいのかみたいなところも学んだ。

この本には、ヒップホップは、日本のお笑いと似ていて、無名な人間が頂点を目指していくところや、横のコミュニティなど(誰と誰が喧嘩
しているみたいなの)も込みで面白いんだと熱弁されていて、ふむふむと思っていた。その中でリリースされた本アルバム。ケンドリック・ラマーという人間を知るだけで、面白いというか、アメリカで名実ともにトップになった彼の葛藤や、家族との関係など赤裸々にリリックに落とし込まれていて、アルバムを聴き終えたときには、映画1本見たような、そんな充足感がある。いろんな葛藤や悩みの中で、最後の「Mirror」で「I choose me, I'm sorry」という、この一節に、これほどまでの重みを生み出せるあたり、鳥肌ものだった。

第3位 demon time / Mura Masa

第3位は、Mura Masaです。このアルバム、かなり聴き込んだ。というか、聴きたくなってしまったというか、とにかく中毒性のあるアルバムだと思う。とにかくビートが気持ちいいし、かっこいい。野太い重低音に、ピコピコ電子音がよくあうんじゃ。ついつい踊りたくなってしまう。普通サビって、思いっきり叫んでいたり、高音響かせてドラマチックな展開を作りたくなるものだけど、サビ部分も、ぼやくように歌って、変に盛り上がりを作らない感じがまた渋くてかっこいい。

第2位 BADモード / 宇多田ヒカル

2位はBADモードです。宇多田ヒカルを聴いていて思い出すのは、大学時代、友人が「やっぱり宇多田ヒカルが最強だわ」とボヤいている姿だ。当時は、その友人のことを「うざっ」と思ったものだけど、悔しいことに今年の自分は、「やっぱり宇多田ヒカルしか勝たん」と何度も思わされてしまった。落ち込んだ時、元気が出ない時、何度「BADモード」に救われてきたことか。特に今年は、BADニュースが多い年でもあった。戦争が始まり、元総理の襲撃事件、コロナ関連のニュース。人と会う機会が減って、気持ちが浮かない日が増えた、その気持ちに寄り添うかのようなアルバム。2022年、このアルバムに救われた人は多かったはず。あと、宇多田ヒカルのアルバムが一挙にアナログ盤でリリースされてましたね。自分は「First Love」を買いました。マジで名盤。そしてその「First Love」に負けないくらいのアルバムだと思う。

第1位 Maybe In Another Life / easy life

今年は、easy lifeが1位です。Spotifyの今年一番聴いたアーティストはeasy lifeと出てきた通り、今年はとにかくeasy lifeを聴いていた。

今年リリースされた、「Maybe In Another Lifeも勿論、前作の「life's a beach」もかなり聴いた。というのも、今年初めてサマソニに参戦した。The 1975やbeabadoobee、maneskinを生で見られて、本当に最高な2日間だった。その中で、一番個人的にジーンときたのはeasy lifeだった。生演奏気持ち良すぎてやばかったな。(語彙力ない)
このアルバムの、タイトルになっている、もし別の人生だったら、自分は今年特に、このテーマについて考えることが多かった。今の仕事を選んでなかったら、もっと気楽に仕事ができていただろうか。もし今の彼女と同棲していなければ、もう少し自由な時間が持てただろうか。もし・・・、もし・・・。そんな尽きることのない妄想を浮かべては、現実から逃避するばかりだったなあ。そんなこと考えても意味ないのだけどね、30歳も近づいてくると、これまでの自分の人生を振り返りがちになるよね。彼らのメロウで、エモーショナルなサウンドは心地よくて、お散歩の時でも、夜寝る前でも、朝起きてコーヒータイムでも、ついつい聞きたくなってしまう、そして、今ある悩みを吹き飛ばしてくれる。2022年の思い出として、easy lifeは強く残っている。

以上、安田的2022年ベストアルバムランキングでした。こうやって振り返ってみると、2022年は悩みの年だったかも。でも音楽の趣味の幅は広がって、自分自身の視野が広がある実りのある1年でした。来年は、もっとeasyにやっていきます!
では、みなさま良いお年を〜



ムムム。