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お金を頂くのを「悪」と思う日本人

海外で生活すると、本当に日本人ってお金に対してお人好しというか弱腰というか、堂々と対価交換として自分のサービスでお金を頂くというのが下手。

オーストラリアもアフターコロナで変わるかもしれないが、僕の知っている限り2002年2月から2020年2月までは、モノの値段が毎年必ず上がる。

18年前と比べて、感覚的には全てが2倍に値上がっていると思う。

オーストラリア政府が公表するインフレ率は、高い時で6%、平均しても3%くらいだろう。もう本当にモノの値段が上がり放題。

物価があがれば、給料も同時に上がる。為替相場があるから正確には判断できないかもしれないが、日本円にすれば皿洗いでも時給2,000円。2,000円でも人が集まらないからもっと出すところもあった。


オーストラリアのインフレ率のデーター


日本のインフレ率のデーター

ところが、日本はゼロのラインをプラスとマイナスを交互に行き来している感じだ。これをみるとバブル時代がいかに異常な物価上昇だったかが分かるが、その後の落ち込みが半端ない。失われた30年という意味が分かる。


美容師も含めて、フリーで生きていくのであれば経済の仕組みも知っておきたい。自分の消費は誰かの利益。モノの値段が安いと誰かの利益も低い、すなわち、いつまでたっても給料が安く、日本のように20年経っても30年経っても年収が上がらないどころか下がる。

経済の仕組みが本当に大事で

自分の出費は誰かの給料。その誰かの出費は自分の給料に跳ね返ってくる。

たくさん払わないと、自分の給料も上がらない。消費者がいつまでも安いモノを追いかけ続けると、自分のクビを絞めているのと同じだ。

話を元に戻すと、お金を頂くのが申し訳ないというお金のブロックが日本中にあると、「値下げが最大のサービス」と勘違いする。

安く提供したいから、中国から大量に仕入れて原価を下げ、食材も中国や韓国産の安いモノを仕入れて、(海外では)有り得ないような値段でクオリティの高いモノを提供する…のが最大のサービスと信じて疑わない日本人。

安いモノは悪いもの

高いモノは良いもの

良いモノで安いモノなんて有り得ないんだけど、日本人は頭がいいのか悪いのか…企業努力とかで可能にする。だから社畜とかブラック企業が減らない。

繰り返すが、

「安く売れば、売り手の給料は安い。」

「高く売れば売り手の給料も高い」

全て自分達に跳ね返ってくる。

経済を良くしたいのであれば、良いものを適正価格で高く値段を張る。消費者側も、良いモノを適正な価格で納得して支払う。じゃないと、いつまで経っても自分達の暮らしなんて良くならない。

アフターコロナを考えるのであれば、絶対に安売りはいけない。

1度ガタガタに崩れた日本を正常に立て直すのであれば、安く安く…を考えるのではなく、どうやったら高く適性な価格で良いモノを提供し、等価交換として適正なお代を頂けるか、

付加価値を考えブランディングを考えてビジネス構築を考えて行こう。

今後はフリーランスや美容師へ向けて、値段の付け方のテクニックや、値上げしたと思われない料金の設定の仕方なども書いていきたい。

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