僕はこどものころからの夢なんてないし、なぜ今の仕事をしているのかも不思議だった。
僕は空っぽだから、人の話を聞きながら、生きてきたって、最近やっと気づいた。
500人の高校生の話。暗中模索に自らの未来を探しながら話す。
役者の道を極めんとする彼の話。父親とのやりとりの話を目を潤ませながら話す。
自分の生き方をつくり上げんとする彼女の話。葛藤の中、告白とともに涙を流す。
思い通りの生き方を目前にした彼女の話。なのに自信なさげに笑う。
そのおもいを言葉で伝えたい。僕は空っぽだから、僕が好きなひとたちのおもいで僕を満たして、僕の言葉で伝えたい。
#エッセイ #仕事観 #人生観