【8枚目】その言葉、間違ってない?
「この本はあなたには難しい。」
「文字ばっかりでこの本はつまらない。」
本屋さんで親子連れの会話が聞こえた。
私は「それはどういう基準なんだろう?」
と心の中で考え、モヤモヤしていた。
優しい話し言葉にしているが、
実際はもっと厳しい口調で子どもに言っていた。
本が好きな私にとっては、胸が締め付けられる思いだった。
子どもにとっては、興味をもって読みたい本であったのに、
親にこう言われてしまっては、返す言葉がない。
この場面に何度か出くわしたことがあるが、
子どもが買ってもらっている姿は一度して見たことはない。
そもそも、「難しい」「つまらない」は
親基準であり、子ども基準ではない。
親の基準で、子どもの興味・関心が削がれてしまうのはいかがなものか。
仮に難しい本で、読めなかったとしても、それは決して悪いことではない。
その本が読めるようになったとき、あの時は難しくて読めなかったな。
当時を思い出しながら読むのも、読書の楽しみの1つである。
自分基準の押し付けはしたなくない。
そう感じた休日の朝でした。
yasuaki
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