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両手を大ヤケドしたときの話。

こんにちは。飲食店経営者兼ブロガーのおおいしです。

人生で一番ツラかった夜は?と聞かれれば、

大好きなあのコにフラれたあの日の夜よりも、
大事な試合でエラーをしてしまったあの日の夜よりも、
お店の廃業を決定したあの日の夜よりも、

両手を大ヤケドしたあの日の夜が一番キツかった。そもそも肉体的ダメージが違いすぎますが(笑)

今日はそんな両手を大ヤケドしたときの話をしようかと思います。2017年の出来事です。

1.事件は現場で起きた

それはオープン前、ある程度仕込みが落ち着きふっとしゃがみ込んだらフライヤーの下の汚れが気になりました。僕は自分の部屋は片付けられないけどお店やみんなで使うところはめちゃくちゃキレイにしたいタイプのスタンド使い。この汚れはキレイにしなきゃと思い掃除を始めました。

フライヤーの足付近のしつこい油汚れとの対決。僕の「オラオラオラオラッ!」と油汚れの「無駄無駄無駄無駄っ!」。全力のぶつかり合い。

ある程度キレイにして「やれやれだぜ」と一息ついたところでフライヤーを少しずらさないと手が届かないところに汚れを見つけました。

んーーあれは取りたい。あれをとったら完全勝利だ。スタープラチナも満足だろう。僕はおもむろにフライヤーの前方部分を掴みずらそうとしました。(フライヤーの火はついたまま。良い子は絶対マネしちゃだめ!)

そのときでした。フライヤーの足が側溝でバランスを崩しフライヤーが傾きました。そして、180°Cに設定された油が僕の身体に襲いかかってきたのです。

ザ・ワールド。時が止まったかのような感覚を一瞬感じながら気がついたら両手に油を浴びていました。

そこからは熱くて痛くて意識が飛びそうだったんですが、ちょうど納品に来た業者さんにバケツに氷水を入れてもらったり、出勤してきたスタッフに救急の病院に連れて行ってもらったり病院で応急処置を受けたりしました。

その結果がコレ↓

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間違えました。コレは僕のスタンドでした。コレです↓

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包帯の中はコンプラ的にNGなので載せられませんがこんな状態になってしまったのです。全治2ヶ月。ちょっとした油断がとんでもないことになってしまいました。

2.ヤケドの先に見えた景色

両手をヤケドしたことによってほとんどのことができなくなっちゃいました。運転できないし包丁持てないから仕事にならない。そもそも服着替えれない、お箸持てない、トイレもできない、身体も洗えない。

いやーこの期間はキツかった。
あまりにキツくて「人間はなぜ存在してるのか」とか考えてたもん(笑)

しかしまあ、たくさんの人に支えられました。お店は後輩の料理人が来てくれて、友達が買い物に行ってくれたり、4歳の長男はトイレでズボンを下ろしてくれたし、妻に至っては身の回りのほとんどのことをやってくれました。生まれたばかりの次男の育児もあった中、本当に感謝しかないです。

ヤケドが癒えるにつれて少しずつできることも増えてきました。自分で冷蔵庫を開けて飲み物飲めてヨッシャー!ってガッツポーズしたり、久々に次男を抱っこして泣きそうになったり。ひとつひとつクリアするたびに喜んだり感動したりしてました笑


普段当たり前のようにやってることって全然当たり前のことじゃなかったってことを再認識しました。歩けること、寝れること、物が持てること、働けること。ぜーんぶ感謝すべきことだったんだね。

ヤケドの先に見えた景色は感謝でいっぱいの世界でした。

3.感謝の気持ちで心豊かに

人間の幸福なり喜びを生み出す根源と言えるのが感謝の心である。〜松下幸之助〜
感謝するに値するものがないのではない。感謝するに値するものを気がつかないでいるのだ。〜中村天風〜

多くの成功者が感謝することの大切さを語っています。とりわけ当たり前のことに感謝したり、自分にとって良くないことにも感謝したりすることが大切だと。

両手のヤケド。本当に大変だったけど大切なことを教えてくれました。

いや、でもヤケドなんかしなくてもわかってたよ。なんとかポジティブに捉えたいだけだよ。そうしなきゃただ不注意でヤケドしたアホなヤツで終わっちゃうからさ。感謝感謝。

それでは皆様、ヤケドにはお気をつけください。特にフライヤーの掃除の際は御用心。


こんなブログもやってます。こっちはマジメに書いてます(笑)↓


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