ブラック企業あるある 「毎日一回叫ぶのが健康管理」

最初に駐在員として赴任した東欧の工場は、タイのマザー工場から部品供給を受けていた。そのマザー工場に英語の出来る幹部がおらず、ヨーロッパ人の部下に任せていると部品の納期でよくトラブルになり、日本人幹部同士で話し合って解決するはめになる場合が多かった。

で、今日のオッサンはそんなマザー工場の取締役。
この人物はタイでの暮らしは長いものの英語は話せないどころか大嫌いで英語アレルギーなので、マザー工場への連絡は全て日本語のメールでよこせとの主張。当然、そんなことが物理的に可能なわけもなくて彼は不満たらたらだから、20歳以上年下の俺が電話をすると大声で説教から始まる。

で、この人は声がデカい、とにかくデカい。
スマホを耳から20㎝位離しておくと丁度良いのだけど、代わりに彼の声はこちらの事務所では丸聞こえになる。日本語の分からないヨーロッパ人のスタッフも、俺の通話相手が誰なのかは声の大きさで分かるらしく、通話終了後に「Tさん元気?」って聞いてくる。

で、こう答えたさ
「一日一回は大声出さないと体調が悪くなるらしいから、今日も彼は元気だよ」

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