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【Vol.6】珈琲通信 エルサルバドル ディビナ プロビデンシア
こんにちは。こんばんは。
「魅力的なコーヒーの背景を知ってもらいたい」という思いから始まったこの通信は今回で第6回目。
見切り発車で始めてみましたがもう半年も経ったんですね。早い…
継続する事って大切。何より自分が知ってもらいたい豆の魅力を伝える事が楽しい。書きたい事を書いているだけなので本当に楽しんでもらえているのか分かりませんが、自分が楽しめているうちは継続できますね。noteの感想とか書いて欲しい事などあれば教えてください◎
エルサルバドルのスペシャルティコーヒー
エルサルバドルは国土が日本より少し大きいくらいの比較的小さな国ですが、コーヒーとしては昔から注目されています。先月紹介したグァテマラに似ていて火山地帯に位置しているので高い標高と火山灰土壌により、コーヒーにとって最高の条件下で育てられています。つまり地理的条件が適しているので美味しいコーヒーを育てやすいという事なんですね。
日本のスペシャルティコーヒーでも店頭で見かける機会が多いですし、お店だとダイレクトトレードしているCOYOTEさんが印象的です。LIGHT UP COFFEEさんでもしている話を聞いた事があるのでそれだけ日本では馴染みある生産国という事。
ディビナ プロビデンシア農園
今回の農園はディビナ プロビデンシア農園。農園主のロベルトさんは荒れ地同然であったここを15年前に購入し、小規模ながら国内屈指の農園へと変貌させたそうです。近年ではエルサルバドルの品評会で優勝した経験もあり今ではスペシャルティコーヒーでは馴染みある農園になりました。
また、次に紹介するSL28品種も育てており、これがめちゃくちゃ美味しいんです…
SL28品種
SL28というのは品種の名前で、ケニアで育てられている品種のこと。
品種が研究されていた当初(1930年代)42ものサンプル数がありその中で一番美味しかったものが28番目だったのでSL28と呼ばれています。
また、SLはスコット研究所(Scott Laboratories)の頭文字を意味しています。
本当にめちゃくちゃ美味しい品種で個人的に大ファンです。最近ケニアでは品種の植え替えが進んでいるらしくSL品種が飲める機会も減ってきました。ファンも多いだろうし無くなることはないと思いますが収量は減っていくはずなので10年、20年後はもっと高値で取引されていそうですね。それがエルサルバドルで育てらいるのでサンプルをカッピングしていた時めちゃくちゃテンション上がりました…こんなのあるんだという驚き、、
アナエロビックファーメンテーション
品種だけでもなんだそれ?って感じなのに精製方法もちょっと変化球なんです。コーヒー好きな方は馴染みあるかと思いますが、アナエロビックという精製方法のコーヒーです。元々はワイン業界でやっているものでしたが、それをコーヒーにも応用しようというのが始まり。
発酵の段階で無酸素にする事で今までになかった他の精製方法では感じる事のないずば抜けた風味特性を持っています。もし今見ながら飲んでいるのであれば封を開けた瞬間にそれを感じたはず。
とはいえコーヒー業界でこの精製方法がでてきたのはここ数年の話なので農園側もまだ手探り状態なはず。色んなアナエロビックのコーヒーを飲んできましたが中には発酵が進みすぎてちょっと強すぎるな..なんてものも。ですが今回のこのコーヒーは全くそんな事がなく、かなりのクオリティの高さを感じられます。どんどん美味しくなっていくはずのこの精製方法はこれからも楽しみですね。
おすすめの淹れ方
暑い夏の日に爽やかに飲んでもらいたいのでアイスで淹れるのがおすすめ。
淹れ方は僕もお家やっているこの淹れ方が良い感じです◎
爽やかな酸味が特徴ですが、もし気になる場合は少し細かめに挽いて淹れるのがおすすめです。焙煎日から時間が経てば経つほど味わいが安定していくように感じるので、1ヶ月くらいかけて飲み切るのがおすすめです。
今月もちょっとでもあなたにとっての特別な時間になれたら嬉しく思います。
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