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【Vol.13】珈琲通信 ニカラグア ラピコナ

こんにちは。こんばんは。
「魅力的なコーヒーの背景を知ってもらいたい」という思いから始まったこの通信は今回で13回目。

コーヒーフェスやポップアップの出店でばたばたとしており2ヶ月振りの更新となってしまいました。楽しみにしている方、申し訳ありません!

今回、実は初めて販売したニカラグア。その魅力と選んだ理由についてお伝えしていくのでぜひ最後まで読んでみてください。

春にぴったりなニカラグア

今回はどこのコーヒーをお届けしようかと思いを巡らせていました
「最近はアフリカの豆が続いているな〜」
「今の最高の気候にはどんなコーヒーがいいかな〜」と。

そんな中、出会った一つのサンプルにこのコーヒーはありました。

ニカラグアと聞いてまず思い浮かぶのは、ミルクチョコレートやローストしたナッツ、シロップのような甘さで優しいコーヒーのイメージ。

そのイメージとは裏腹にこのコーヒーはニカラグアとは思えないほどストーンフルーツやマンダリンオレンジ、スイカのようなフレーバーがよく感じられ、南国のフルーツを思わせます。

ただフレーバーが派手なだけでなく、クリーンカップで優しく、上品さを感じさせてくれる味わいが春のポカポカとした気持ちの良い気候にぴったり。

タンブラーに淹れて外で飲んだり、ちょっと早めのアイスで楽しんだり、今の季節ならでは、いろんな楽しみ方ができると思います。

農園主、サミュエルさんのインタビュー

なんと今回、農園のオーナーであるサミュエルさんのインタビューを見る事ができました。あまりこういった機会ないのでぜひ読んでみてくださいね。

ニカラグアで近年COE受賞歴のあるラピコナ農園・エルカンバラチェ農園や先代から受賞歴のあるラエスペランサ農園を経営されている若き農園主サミュエル・サバラさん。
お仕事についてインタビューしました。

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《仕事のきっかけ》
サバラ家の長男としてソモトという町に生まれました。
自宅が農園の中にあるので幼少期からコーヒー農園の中で遊んでいましたし、コーヒーに携わることはごく自然な流れでした。
1994年に父のサラティエルがラエスペランサ農園を運営するようになり
その後、母がラピコナ農園を購入、私は2015年から本格的に両親の農園運営に関与するようになりました。
学生時代からコーヒー農園で働くことを決めていましたので農学部で勉強し農学者として卒業し、そのまま両親の手伝いを始めました。

《父の他界》
2017年に父が突然の事故で他界しました。

同時に携わり始めてまだ2年でしたが私が農園のほぼ全部を任されるようになりました。

父は偉大な人でした。

私たちの農園はこれまでも沢山のCOE受賞経験がありますが、それも家族の結束があったからだと思います。

生前は父が私たち家族を取りまとめていましたが、今は私がその責務を任されていると感じています。

これまでどんな問題でも解決してきましたし、これからも家族と一緒に力を合わせて困難に立ち向かえると信じています。

《これからの目標》
私にとってラピコナ農園のマラカツーラ種は特別に感じていますし、私の最もお気に入りのコーヒーでもあります。

日本のロースターからの支えのお陰で、近年新たにエルカンバラチェ農園を買い足すことが出来ました。今はゲイシャ種なども植えていますし、土地に合わせてカツーラからマラカツーラへ総入れ替えも予定しています。

新たな処理にも挑戦したいですし、データをとりながら日々研究しています。

農園の情報ってあまり見る機会ないですし、あってもなんだかよくわからないが正直な感想かと思います。その点このインタビューは明確に農園主であるサミュエルさん自身にフォーカスされているので何を伝えたいのか何を言いたいのかが伝わりやすいかと思います。

農園情報

生産国:ニカラグア
地域:ヌエバセゴビア
農園:ラピコナ
標高:1,350m
品種:マラカツーラ
精製方法:ナチュラル

風味:ミルキー、スイカ、マンダリン、ストーンフルーツ

ナチュラルのコーヒーとは思えないほどクリーンカップで、ストーンフルーツやマンダリンオレンジ、メロンのようなフレーバーが特徴的。
まるで南国のビーチで飲むカクテルのよう。 浅煎りなら暖かくなってきたこの時期にアイスで飲んでもよし、深煎りならブランデーっぽさを感じるホットを夜に楽しむのもよし。
ゴールデンウィークに合わせてたくさんお楽しみください!

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