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【Vol.9】珈琲通信 コロンビア エルパライソ

こんにちは。こんばんは。
「魅力的なコーヒーの背景を知ってもらいたい」という思いから始まったこの通信。今回で9回目です。

今月はコロンビア エルパライソ農園の過去最高に高くて良い豆を販売しました。なかなか見ることのない価格帯。なぜこんなに高いのか?そしてどんな魅力が詰まっているのかお伝えしてちょっとでもお家で飲む時に楽しんでもらえたら嬉しいです。

コロンビアのスペシャルティコーヒー

コロンビアのコーヒーは先月のブラジルに続き、世界第3位の生産量を誇っています。缶コーヒーのエメラルドマウンテンの生産地である事から日本では馴染み深い生産国な方だと思います。

そんなコーヒー産業を支えるようにコロンビアではFNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)という、コーヒーの生産から流通までを管理する組織が大きな役割を果たしています。

この組織では美味しくて病気に強いコーヒーの品種改良や、小規模農園へのサポートを行なっており、COE(その年国で一番のコーヒーを決める大会のようなもの)も開催しているほどです。気候変動も大きな課題なので本当に大きな役割を果たしています。

SCAJという毎年東京ビッグサイトで行われるコーヒーの祭典にも必ず見かけます。ちょうどこの記事を公開した9/26(水)〜9/29(土)まで開催中なので興味ある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

エルパライソ農園とは

いよいよ本題のエルパライソ農園。100g1700円、(これでも少しお求めやすい価格に設定してます)こんなに高い豆はなかなか見る事がありません。なぜこんなにも高価なんでしょうか。
その謎を紐解く出来事が2018年にあります。当時COEというその年の一番のコーヒーを決める品評会でこの農園は10位に入賞していましたが、その後行われたオークションでなんと1位の倍以上の価格で落札されたのです。事実上ぶっちぎりの1位となったこの農園はこれをきっかけに一躍有名になりました。

ゲイシャのようにインパクトある登場で、農園主のディエゴ・サムエル・ベルムーデス氏はアナエロビックファーメンテーションの第一人者と言われているほど。

中でも今回の豆の精製であるダブルアナエロビックが有名で、コーヒー豆を挽いた瞬間からまるで本物のライチを削ったかと思わせる爽やかな香りがします。
味わいは浅煎りにするとライチや、ピーチを思わせるフレーバーで爽やかな味わい。深煎りにしても無くなる事のないストロベリーやピーチのような香りがあります。

この農園にしかない独特のフレーバーは世界中のロースターやコーヒーラバーから支持され、毎年入手が困難になるほどです。どんな焙煎度合いにしても無くなる事のない特徴をぜひ楽しんでいただきたいです!

生産情報

生産国:コロンビア
地域:カウカ県ピエンダモ地区
農園:エルパライソ
標高:1,700m
品種:カスティージョ
精製方法:ダブルアナエロビックファーメンテーション

風味:ライチ、ピーチ、ストロベリー、マスカット

コーヒーバッグでも販売しているんですが、なかなかこういった豆をインスタントスタイルで楽しむ事はできないと思います。ぜひお試しを!

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