【Vol.4】珈琲通信 ルワンダ キヴベルト
こんにちは。こんばんは。
「魅力的なコーヒーの背景を知ってもらいたい」という思いから始まったこの通信は今回で第4回目。
コーヒーがお手元に届いたらぜひ飲みながら読んでみてください。
ルワンダのスペシャルティコーヒー
ルワンダといえば1994年に起きた内戦による世界を震撼させた大虐殺。100日間で50~100万人もの方が犠牲になったと言われています。
そんな悲劇的な国として知られるルワンダですが、最近では高い経済成長率により発展を続け「アフリカの奇跡」と言われるほどの国に成長しています。悲しい出来事ですが、私たちが飲んでいるコーヒーの裏側にどんな背景があったのかを知ることはとても大切な事だと思うので今回記事に入れさせていただきました。詳細がwikipediaに載っているので併せてご覧ください。
ルワンダのスペシャルティコーヒーはスターバックスがいち早く力を入れたため2006年くらいから注目され始めていたとされています。その翌々年の2008年からCOE(カップオブエクセレンスというコーヒーの品評会)も開催され始めたためスペシャルティコーヒーではかなり馴染みある生産国となっています。
因みにCOEはその年の国一番のコーヒーを決める大会のようなもので、入賞するだけでもすごい大会なんです。入賞したものはオークションで落札する事ができ、COEのサイトをみるとどの会社が何をいくらで落札したかまで見る事ができるので見るだけでも面白いです。日本のコーヒー屋が世界のオークションで落札しているのってなんだか誇らしいですよね。
例えば2022年のエルサルバドルのCOE。リンク先はオークションの結果画面になっていてあの猿田彦珈琲さんやSaza Coffeeさんなんかが落札しているのがわかります。その落札したコーヒーが恐らく半年後、1年後とかに商品として並ぶので体験としても面白いですね。
COEについても一応リンクを貼っておきます。
ポテトフレーバー問題
ルワンダのコーヒーの説明をするときに必ずしなくてはいけないポテトフレーバー問題。この問題は稀に挽いた瞬間に生のジャガイモのようなきつい匂いが香る現象の事。1粒入っているだけで1杯のコーヒーが台無しになってしまします。
この原因はカメムシ科の虫がコーヒーチェリーを吸う時に、唾液に含まれる細菌がチェリー内に侵入し異常発酵することでポテト臭の原因となる成分が作られると考えられており、この問題はルワンダだけでなく、ブルンジ、ウガンダなどで多く発生しています。
この欠点豆の厄介なところは、視覚的な判別が難しく、焙煎後や焙煎した豆を挽いた時にならないと気づきにくいという点です。挽かなきゃわからないので欠点豆がお客様の元に届いてしまうというのが心苦しいところです。
もし挽いた際に異常な匂いが発生した場合、その粉は全て破棄するか、実際に抽出してどんなものか飲んで、国を上げての問題を体験してみてください。(僕は稀だったので最初発見した時はちょっとテンション上がりました)
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
ルワンダ キヴベルト
そんな何かとバッググランドの多いルワンダですが、味わいは赤ワイン、プラム、チェリーなどの赤い果物を彷彿とさせる風味があり、シロップやなどの滑らかな口当たりと優しい甘さが特徴的です。熱いうちはフレーバーがよくわかり冷めてくると甘さがより感じられるようになります。
ローストしたナッツやミルクチョコレートのニュアンスもあり、比較的バランスが取れている豆なのでスペシャルティコーヒーに馴染みのない方でもお楽しみいただけると思います。振り返ってみると僕自身、最初は酸味のあるコーヒーが苦手だったのでよくブラジル、ブルンジ、ルワンダあたりをよく飲んでいました。
淹れ方のポイント
今回も甘さ・質感が滑らかな焙煎をしていてどちらかと言えばバランス良く仕上がっています。抽出も難しい豆ではないのでいつも通りの淹れ方で問題ないと思います。
おすすめのレシピを以下に載せているのでぜひ真似して淹れてみてください。もちろん、これが正解ではないのでご自身の味わいの好みに近い淹れ方を模索するのも◎ わからない事あればお気軽にコメント、DMください!
今月も最後の1杯までお楽しみください。
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