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塩原温泉で年越しwith 親 2023年大晦日&2024年元日

この記事に辿り着いてくださった皆さま、
あけましておめでとうございます。

元日早々の能登半島地震、翌日の航空機事故と
辛い出来事が起きてしまいました。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
救助と支援が速やかに届きますように。
そして、1日も早く日常が取り戻せますように。


年末年始は両親と塩原温泉で過ごしました。
昨年も塩原の別の宿に宿泊したので、今回で2年連続の温泉年越し。

我が家の女帝、母上様が82歳、
そして父上76歳。

数年前には海外に行ったこともありました。
国内旅行では、ちょっと遠出をして、観光なんかもしてました。
でも最近は高齢のため歩くのが辛くなったようで、
特に母上様にとっては、日々の家事から解放されるのが何よりのご褒美とか。
そのため近場の温泉へ行き、上げ膳据え膳でのんびりしたいとのこと。

今回は準備が遅くなってしまい、空室のある宿を片っ端から調べて
予算と折り合いのつく宿を予約したので、期待値は低め。

でも、この低め期待値が功を奏したのか、
いやいや、それを差し引いたとしても
とても素晴らしい宿と出会うことができました。

2023年12月31日 
那須塩原駅で両親と合流。
雲多めながらも穏やかな大晦日。

チェックインまで時間があったので、道の駅「アグリパル塩原」に立ち寄る。

ここで、息子には重要なミッションが課せられている。
買い物狂の母上様を放し飼いにし、買い物欲を満たしてやらなければならない。

ところが。

今年はターゲットに異変あり。

予想外の買い物欲低め攻撃。

体調でも悪いのかと心配したが、
「今回は誰にも土産は買わない」方針とのこと。

とか言いつつ、店内のほぼ全ての商品を念入りに物色した結果、
本当に何も購入せずで、不審な客としてマークされていたことかと。

・・・等とやっていたら、いい具合に時間が潰せて、
頃合いの良い時間に宿に到着できた。

宿の外観がかなり小さく、古い佇まいだったので、
「期待しすぎなくて正解だったかな」と思った、最初は。

でも、仲居さん数名がわざわざ玄関先まで出てきて
我々ごときを温かくお出迎えしてくださり、この段階ですでに母上様は大感動。
「他の宿で、こんなに手厚くお出迎えしてもらったことは
今までになかったじゃない?」だそうで。

確かに。

宿は敷地の奥のほうに鰻の寝床状に広がっており、
実際には大きな旅館であることも判明。
昔ながらの温泉旅館なので、建物の多少の古さは否めないが、
館内は掃除が行き届いている上に、
湯処情緒が味わえるよう細かいところまで心配りされている。

部屋まで案内してくれた仲居さんも、とても明るく気の利くかた。
館内設備や部屋について、諸々わかりやすく説明いただいたにも関わらず、
トンチンカンな質問を繰り返す母上様を、根気よく面倒みてくださった。

部屋は一番狭いカテゴリーを予約したにも関わらず十分な広さ。
備品やアメニティも質の良いものが揃っていて快適。
「こんなに磨きやすい歯ブラシはない」by父上(息子も同意)
「足袋がしっかりした生地で嬉しい」by母上様、などなど
マニアックな観点からも高評価。

入口には小さな庭?があり、そこを入りドアを開けると広めの次の間?がある。
すぐに部屋という構造ではないためか、とても静か。
周囲の部屋の物音や廊下からの足音は全然気にならず。

というわけで、まずはお茶と温泉まんじゅうで一息。
茶葉も緑茶と玄米茶の2種類用意されているところがさすが。

この時すでに母上様からは「来年の予約も取っちゃおうよ」と急かされるが
まぁ落ち着け、と宥める。

んで、お待ちかねの温泉。
この宿では時間帯によって3種類の風呂が楽しめるので、
まずは露天風呂、夕食後に洞窟風呂、翌朝は美肌美人の湯に入る。

お湯は日本4大美人の湯に認定された自家源泉、しかも嬉しい源泉かけ流し。
仕事柄、手指をアルコール消毒をしまくっており、
そのために荒れまくった指先も、一度の入浴でつるつるに。
身体の芯から温まって、1年間の疲れが癒やされました。

そしてそして、食事も大変美味しゅうございました!
夕食は「栃木和牛を味わう和会席」とのことだったが、
蟹、土瓶蒸、年越し蕎麦も含まれておりボリューム満点。

母上様は、舞茸の土瓶蒸しがたいそうお気に召したようで、
今度自宅でも作ってみる!と張り切っていた。
でも僕の記憶では自宅に土瓶が無かったはずなので、その点を確認すると、
「そんなの適当に鍋かなにかで舞茸茹でればできるんだよ」等とのたまうので
「料理をなめるな、旅館の料理長に謝れ」と説教しておいた。

元旦の朝食には、おせち料理や雑煮の他、小鯛の焼き物までついており
自宅では味わえなかったであろう贅沢な正月気分を味わえた。

食事はビュッフェ形式という宿が増える中で、
一品一品が丁寧につくられた料理を味わえるのは貴重だし、
落ち着いて食事を楽しめるのが何より嬉しい。
膝が悪く正座が辛い両親には、小さな椅子もご用意くださった。
至れり尽くせり。

普段は19時に就寝しているという両親も、大晦日ということで夜更かし。
母上様の命令で紅白歌合戦を観ることになったものの、
数分で「年忘れにっぽんの歌」へと変更を余儀なくされる。
でも、この番組には懐かしのアイドルが多数出演している等、
息子にとっても紅白より全然楽しめる番組となっており、
自分も歳をとったことを実感する結果となった。

両親も昨年より確実に歳をとっている様子で、少々複雑。

それでも父上は、普段の家庭菜園により知力体力が維持されている様子。

問題の母上様は、スター○ックスとオート○ックスの区別すら怪しいようだが
例年聞かされるような珍事件は起こしていないようだし、
昨年に引き続き、旅館の部屋から大浴場まで1人で往復出来ていることから、
要経過観察を継続することとした。

というわけで、わずか1泊2日ではあったが温泉旅行終了。
心のこもったおもてなしの数々、宿の皆様に感謝感謝。

母上様から「次回もこの宿予約して」と再々度プレッシャーがあった。
父上と一緒に風呂に浸かった時にも
「年に1回くらいは温泉でのんびりするのも良いよなぁ」と
遠回しにネゴされた、気がする。
そして息子も「塩原に来るなら、第一候補はこの宿」とは思っている。

本心としては、次の年末年始休暇は海外旅行したい気持ちがありつつ、
円安もあるし懐事情が心配なのが正直なところ。

昨年に引き続いての温泉年越しで僕自身もとても癒されたし、
両親もかなり喜んでくれたようなので、次回も・・・?

でもそれは、また、別の話。


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