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【ライカユーザー必見!?】一眼レフのレンズが距離計で動くアダプターを試してみた

こんにちは、氏家(@yasu42 )です。

焦点工房から変態的なアダプターが発売されていることをご存じでしょうか?

・一眼レフ用の50mmレンズを
・ライカMの距離計に連動させる

というアダプターです。
何を言っているかわからないかもしれませんが、そのままです。

くわしいことはリンク先の記事をご覧ください。
繰り返すと「50mmレンズをM型ライカにつけ、距離計連動で撮影できる」アダプターなわけです。

記事ではM42レンズとペンタックスKレンズが対応となっていますが、2024年6月現在、ニコンF、ヤシコン、ライカRも追加済み。

これさえあれば、お手元の50mmレンズをM型ライカで使うことができます!

……わかります。
言いたいことはよーくわかります。

「なんでわざわざそんなことするんだよ!」
「普通にM型のレンズでいいだろ!」

おっしゃる通りです。
ド正論です。

ライカ純正でなくても、フォクトレンダーもツァイスもノンライツレンズもある。
一眼レフ用のレンズをわざわざ距離計対応させるなど正気の沙汰とは思えません。
価格も20,000円オーバーと、気軽に遊ぶにはちょっとためらうお値段です。

だから買ってみました。

こんな製品がそうそう出てくるとは思えない。
だからこそ試してみるしかない。

私が買ったのはライカRマウント対応のアダプター。

これにSummicron-R 50mm/f2の初期型をつけています。
横浜へのご飯ついでに持ち出してきたので、かんたんなスナップながら作例をご覧ください。
以下すべて、Leica M10-R + Summicron-R 50mm/f2(1st)による撮影です。


【作例】

発色はズミクロンらしく渋め
宵の口にはぴったりはまります
みなとみらいの新名物、ロープウェイ
無限遠は距離計でも撮りやすいです
良い半月
デジタル補正なしですが端正な写り
花にピントをあわせましたが、上手くいきました

【使用感】

意外なほど高精度で驚きです。
アダプター自体に距離計連動のヘリコイドが組み込まれており、これを使う形ですね。

・レンズを無限遠にあわせる
・アダプター側でピントあわせ

という手順です。

「細かいところは自分で調整してね」とばかりに工具が同梱されていますが、私が使った限りでは精度に問題ありませんでした。
出荷時に調整しているのでしょう。

ポイントはレンズ側を無限遠に固定しておくこと。
気にしていても動いてしまうので、私はテープで固定しました。
跡が残らず剥がせるテープを使って下さいね!
ちょっと高いですがパーマセルテープがおすすめです。

【外観】

実際に装着するとこんな感じです。

意外と悪くありません。
ズミクロンR50mmはサイズが大きめいため、ファインダーがややケラレますが許容範囲でしょう。
超巨大レンズだとさすがに厳しいかも。

【総評】

代替不可能なアダプター。
万人向けではないが、欲しいひとには絶対に必要。

そう言うしかありません。

過去に類似の製品がなかったわけではありません。
ALPAの名玉、SwitarをM型に距離計連動させる、コンタックスSのレンズを連動させる、と前例はいくつかあります。

ただ

・一眼レフ用のレンズを
・距離計連動させ
・さらに複数マウントに対応

となるとちょっと思いつかない。

現実的にはわざわざ使う理由はあまりないでしょう。
餅は餅屋、M型にはレンジファインダー用のレンズを使う方がいいのは間違いありません。

しかしそれでも、「どうしてもこのレンズが使いたい」という時はあるはずです。

Otusかもしれない。
Super-Takumarかもしれない。
みんな知らないがマイベストの50mmかもしれない。

そんな時に強力な味方となるはずです。
すぐに買わずとも、チェックしておくといいのではないでしょうか。

では、本日はこのあたりで。

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