SNSを気にしないようにしたら写真がとても楽しくなった
皆さん、写真を楽しんでいますか? 写真疲れ、していませんか?
ご挨拶が遅れました。氏家(うじいえ)、と申します。
専門業務の傍らで写真を撮っている者です。note以外の活動範囲はtwitterやinstagram、他に東京カメラ部分室のFineArtTokyoや海外の審査制サイトである1xにも掲載させていただいております。
撮っている写真は非日常寄りのポートレートがメインですね。グラビア調や明るめ綺麗めというよりも、暗め・重めな写真が好みです。
百聞は一見に如かずということで、コラージュにてまとめてみました。だいたいこんな感じです。まとめて見てみたい、という場合はこちらをどうぞ。
本日お伝えしたいのは表題の通り「SNSを気にしないようにしたら写真がとても楽しくなったよ」ということ。くだいて言い換えれば、「いいね、を気にせず写真をどんどん撮ろう! 自分の好きを大事にしよう!」ですね。
早速本題へ。以下、4項目に分けて話を進めていきます。
1:「写真疲れ」について
2:なぜ疲れてしまうのか?
3:ではどうすればいいのか?
4:最後に
では、始めましょう。
1:「写真疲れ」について
写真を撮る、という行為は良いものです。充実した時間の過ごし方です。ポートレートでも、コスプレ撮影でも、スナップでも、風景でも、日常の記録でも、それは同じでしょう。
そして、撮った写真をどうするか?
これは今のご時世、SNSに写真をアップすることが多いと思います。家族旅行、友人とのお出かけなどはまた別でしょうが、例えばそう、街に出かけてたまたまちょっと良いシーンが撮れたら見てもらいたくなるのが人情でしょう。撮って、仕上げて、見てもらう。これは今の時代でこその写真の楽しみ方だと思います。
でも皆さん、その中で「疲れた」ということはありませんか?
「なんかむなしい……」「必死になって撮って何になるんだろう……」「頑張って撮ったけど見てもらえないし……」と落ち込んでしまうことがありませんか?
わかります。
とてもよくわかります。なぜなら私も一時期そうだったからです。
私は人物撮影がメインなのですが、街撮りも好きで方々へ出向いています。電車を乗り継いで面白い・興味のあるスポットへ出かけ、あちらこちらに移動して撮影し、帰って、編集して、SNSにアップする。みんな見てくれたかな、とわくわくしながら通知を見る。しかしまったくの無反応。何事もなかったかのようにスル―され、写真はやがて電子の海に沈み消えてゆく。こんなことは一度や二度ではありません。
そのうち、「むなしいなあ」「こんな写真撮って何になるんだろう」となることが続きました。たまにそう感じるくらいならともかく、慢性化すると危険です。なんかもうどうでもいいや、となり機材も全部売り払って引退、となりかねません。
ここまでいかずとも、似たような経験はみなさんあるのではないでしょうか。
以下でその理由と解消法について述べます。
2:なぜ疲れてしまうのか?
これはシンプルです。
疲れてしまう理由は、SNSに写真をアップする、ということに関すれば「反応がないから」。
これに尽きます。
SNSといっても色々ありますが、写真を出す、という観点ではinstagram、twitter、Facebookが主流でしょうか。最近は中国版twitterともいうべきweiboも多いようですね。プライベートなLINEグループというパターンもありましょうが、これは私的なものになるので除外します。
この種のSNSはその性質上、写真を不特定多数に見せることが目的となります。先に書いたように友達や家族にのみ見せる、というパターンもあるでしょうが、その場合はそもそもSNSにアップする必要がない。LINEやメールで送ればいい話です。
そして、不特定多数をターゲットとするSNSにアップした以上、見られる見られないが気になるのは当然のことだと考えた方がいい。
反応が欲しくてやっているのかという批判もあるでしょう。が、そういう問題ではありません。
人間というものは、基本的に他人の目・他人からの評価が気になるのです。これは写真だろうがなんだろうが同じです。ここを否定するのは、現実から目を逸らしているだけです。
例えばあなたがイラストを描いたとしましょう。資料を調べ、試行錯誤し、時間をかけて描いて「よく出来た」というものが仕上がったとします。となれば見てもらいたくなるのが人の情というもの。
どきどきしながらSNSにアップしてーー何も反応がなかったらどうでしょう? 平然としていられますか? 多かれ少なかれ悲しくなりませんか? 自分のしていることには価値がないのか、とへこんでしまいませんか?
イラストに限らない。小説でも、音楽でも、もちろん写真でも同じことです。反応がない、というのはいわば虚空にボールを投げ込んでいるようなもの。投げたボールが誰かに届くことはない。手元に戻ってくることすらない。ただ、どことも知れない空間に消えてしまうだけ。想像するだけで悲しく思えます。そんなことが続けば、徐々に疲れていってしまうのは自明の理でしょう。
このような話を公にすると、往々にして「自己顕示欲強すぎ」的に揶揄されます。が、そういう問題ではない。
繰り返しますが、反応が気になるのは当然なのです。
3:ではどうすればいいのか?
良く撮れた、と思った写真をアップした。
いいねがなかった、リプもつかなかった、そもそも誰も見ていないのではないかと思ってしまう。
はい、よくあることです。先ほどから何度も書いているように、そうなったら疲れ、むなしくなり、やがては写真のアップや撮影そのものをやめてしまうのも無理のないことです。
ではどうすべきか?
答えは簡単です。大事なのはただ一点。いいねの数、リプライの数、閲覧数etcetc、そんなものを一切気にしないことです。
ちょっと待て、「反応が気になるのは当然」とお前は言ったじゃないか。
第一、気にしないなんてことが出来れば最初から苦労しないんだ。
そんな声が聞こえます。
仰る通りです。しかしこれは矛盾しているわけではありません。
反応が気になるのは当然です。
そのうえで反応を気にしないようにする。これは十分に可能です。
何度も繰り返しますが、放っておけば私たちは他人の反応を気にしてしまいます。これは「気にするべきではない」と自分に言い聞かせたくらいでどうにかなるものではありません。
反応が気になる、というのは自然なことなのです。炭酸飲料を飲めばゲップが出るくらい自然です。であると同時に、対策さえ知っていればそこを回避することは出来るのです。
ではその対策とは何か? どうやって「気にしない」に辿り着くのか?
コツは簡単。考え方を変えるだけです。
私の経験で言えば、ポイントは以下の3つ。
「他人がどう思うか、は一度棚上げにする」
「どんな感想を抱くかは相手の問題。あなたの問題ではない」
「反応するかどうかすら相手の問題」
そう考えるようにするだけです。
これが効果があった。効果絶大だった、と言ってもいい。マジックワード、というのもがありますが私にとってはまさにそれでした。
考えてもみてください。
私たちは写真を見てもらえた、見てもらえなかった、反応がたくさんあった、反応がなかった。そんなことで一喜一憂します。
しかしですね、あなたの写真に反応するかどうか決めるのはあなたではない。決めるのは見ている側なのです。だとしたら、反応がくるかどうかはあなたがコントロールできる領域ではない。
一つ例をあげてみましょう。
あなたの友人である田中くん(仮名)が力作の写真をアップしました。あなたはSNSで偶然それを見かけました。
力が入っているのはわかる。田中くんがその写真を見てほしがっており、コメントや「いいね」を欲しているのもわかる。しかしあなたにはどうもピンとこない。良いものなのかもしれないけれど、琴線に触れない。
そんな時、あなたはどうしますか?
お情けで「いいね」しますか?
田中くんが反応を欲しがっているのを気にしてコメントを残しますか?
否です。どちらもしませんよね。
する理由がないからです。田中くんがどれほど反応を欲しがっていたとしても、それは田中くんの問題にすぎません。あなたにとって重要なのは、あなたがどう感じたか、それだけです。あなたの考えも、感じたことも、どう行動するかもあなたの自由、あなたが決めることです。田中くんはむろん、他の誰も問題ではありません。あなたはあなたの心が命ずるままに従うだけです。
だとしたら、あなたが写真を出した時にも同じことが言えるのではないでしょうか。いかにあなたが「これは傑作だ」と考えようが、どれほど「いいね」を欲しがっていようが、見る側からしたらそんなことは何も関係がありません。
繰り返します。
あなたが自分の写真を「良い」と感じようと、反応がたくさんきて当然だと考えようと、それはあなただけの都合です。他人がそれに従う理由は一切ないのです。
だとしたら、反応がきた反応がこない。見てもらえた見てもらえない。そんなことで喜んだり落ち込んだりしているのは時間の無駄だと思いませんか?
自分にとって「良い」と感じられる写真を撮ることに集中した方が良くありませんか?
写真をSNSにアップするのが悪いわけではない。むしろ良いことです。
思ってもみなかった意見を貰えるかもしれない。そこから意外な出会いに繋がるかもしれない。画面の向こうの誰かの心を満足させるかもしれない。何かの折に「あれ良かったよ」と言ってもらえるのは大きなモチベーションになり得ましょう。
ただ、反応があることを目的としてしまうと本当に疲れてしまう。
そういうだけの話です。
4:最後に
色々書いてきましたが、お伝えしたいことはシンプルです。
大事なのはたった3つ。
「好きなものを好きなように撮れ!」
「反応するかどうかは相手の問題! SNSを気にするな!」
「自分の好きを大事にしよう!」
これだけ。難しいことは何もありません。
だまされたと思って実践してみてください。本当に心理的負担が変わってくると思います。少なくとも私は変わりました。試して損はない、と個人的には考えます。
皆さまの写真ライフが良いものとなることを祈って、ここで筆を置かせていただきます。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご意見、ご質問など何かありましたらnoteのコメント欄やtwitter宛てにご連絡ください。可能な限りお答えさせていただきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?