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付き合う相手は選んでいい/または人間関係で悩むあなたへの処方せん

こんにちは、氏家(@yasu42 )です。構図のnoteも読んでいただけた模様、心より嬉しく思います。

さて、SNSとの関わり方、構図と語ってきましたが、今回はまた少し方向性を変えていこうと思います。テーマは「人間関係」。

人間関係。人と人との繋がり。
それはあらゆることにおいて大きな課題と言えましょう。
写真関係とて例外ではない。撮影ーーことに人物撮影となれば最大のテーマの一つなのは疑いようがありません。

いえ、人物撮影に限りません。鉄道撮影であれ、スナップであれ、ブツ撮りであれ、避けては通れない問題です。写真を見せる相手、撮影仲間、現地で出会った人、あなたの撮影趣味を知っている友人etcetc……彼ら/彼女らとの関わりが喜びになる時もあるでしょう。しかしそれ以上に、悩みの種になる時が多いと思います。

本noteは、撮影と、それに伴う人間関係に悩むあなたのためのものです。いわば悩んだ時のための処方せんですね。構成は以下のようになります。

1:人間関係に伴うもの
2:コントロール出来るのは自分だけ
3:付き合う相手は選んでもいい
4:人間関係で悩まないために

テーマがテーマだけに、テキストメインとなります。よろしくお付き合いください。

1:人間関係に伴うもの

人間関係とは何なのか?

それほど難しい問いかけではないでしょう。皆さんもご存じの通り、人と人との関わりーーもう少し具体化すれば、「あなた」と「あなた以外の誰か」の関係性の総称に他なりません。これについて議論が分かれることはあまりないと思われます。

「あなた以外の誰か」は場合によって様々です。
両親かもしれない、兄弟姉妹かもしれない、友人かもしれない、クラスメートかもしれない、職場の上司や同僚かもしれない。撮影まわりとなればカメラマンや、モデルや、写真好きな友人や、SNSで繋がっているフォロワーかもしれません。それこそ多種多様でしょう。

冒頭でも述べたように、彼ら/彼女らと関わることは喜びとなり得るでしょう。しかし、喜びと同じくらい、あるいはそれ以上に悩みの種となってしまうのも事実です。

例えばそう、以前は親しく交流していた友人と微妙に仲違いしてしまったとしましょう。縁を切るほどではないがさりとて顔は見たくない、会ってしまいそうな場所に行くときは胃がきりきりと痛むーーそのような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

なぜそんなことになってしまうのか?
本来喜ばしいはずの、他者との関わりがなぜ苦悩を生み出すのか?

ここからが重要です。よく聞いてください。

人間関係そのものが悩みを生み出しているわけではありません

繰り返します。人間関係そのものは問題の本質ではありません
本当の原因は他にあります。

それは何か?
答えはシンプルです。人と人が関わることによって必然的に発生するもの。人間関係において不可避なもの。どのような状況であれあなたに付きまとうもの。
つまりは、あなたの感情です。

考えてみてください。
仲の良い友人と話した時には好ましい気持ちになるでしょう。好きな人と出会ったら嬉しい気持ちが生まれるでしょう。逆に、嫌いなクラスメートと遭遇したら嫌な気持ちになり、憎しみを抱いている知人なら敵意すら抱くかもしれません。

これに例外はありません。興味のない相手に抱く「どうでもいい」という気持ちですら感情の一種だからです。そしてこの、快、不快、心地よい、気持ち悪い、愛情、友情、敵意etcetc……といった感情が私たちを刺激し、喜びや悩みといった結果を引き起こしているのです。

ここまででおわかりの方にはおわかりでしょう。
問題となっているのは、正確には人間関係そのものではありません。私たちを悩ませているものの正体は、人間関係に付随する感情です。これは断言してもいい。

これを踏まえたうえで、次の項目に移ります。

2:コントロール出来るのは自分だけ

感情が悩みを引き起こしている、とお話ししました。
ここで一つ例え話をするとしましょう。

あなたは中堅どころのカメラマンです。主にSNSで活動しており、最近その筋では名前が知られてきました。それに伴って友人知人も増え、カメラマンライフも充実してきています。何かとあなたの名前を耳にすることも多く、決して悪い気はしないーーそんな状況にあるとしましょう。

ところが最近、どうも不穏です。こそこそと、あなたを避けるような妙な動きがあるのです。もちろん身に覚えはありません。
調べてみれば、友人だと思っていたカメラマン仲間があちこちであなたを悪し様に言っているとわかりました。あいつとは付き合わない方がいい、とまで言い出している始末。当然、あなたもいい気持ちがするわけがありません。

そんな時、あなたはどうするでしょうか?
怒り狂って詰問するでしょうか?
何か悪いことをしてしまったのかと悩むでしょうか?

あえて強く言いますが、いずれもあまり意味がありません

仮に詰問したとしましょう。あなたに非がなく、相手が全面的に悪いとしましょう。その場合、相手は一応謝るかもしれません。もうしない、と言うかもしれません。表向き、殊勝に振る舞うようにはなるでしょう。

しかし、あなたへの気持ちを変えることはまずありません。人間の思考感情のベースは自分が正しい、です。

理屈と膏薬は何にでもくっつくとは良く言ったもの、人間とは責められれば自分を正当化する理屈を生み出すものなのです。これはそうそう変わるものではありません。私もあなたも例外ではない。詰問され、頭を下げたとしても心根を改めることは有り得ません。それどころか、「悪いのはあいつだ」という心理を強めるだけでしょう。

では、何か悪いことをしてしまったのだろうかと、あなたが悩んだ場合はどうなるのか?
言うまでもありません。あなたが悩んでいても何も変わらない。せいぜい出来るのは、信用出来る友人に愚痴を漏らすくらい。その場合、少しはすっきりするかもしれませんが、状況が変わることはないでしょう。

つまるところ、謝らせたとしても、悩んだとしても相手の心根は変わりません。
言い換えれば、他人の思考・行動・感情をコントロールすることは出来ません。

ここで一つ思い出してください。
人間関係に付随する感情こそが悩みを引き起こす。そう言いましたね。

他人の感情があなたの悩みを引き起こしているのだとしたら、悩みが永遠に尽きることはありません。なぜなら、何度も繰り返すように、他人の思考・行動・感情をコントロールすることは出来ないからです。コントロール不可能なそれらは、永遠にあなたのことを振り回し続けるでしょう。

ならば。

他人のことは他人のこと、と割り切りましょう。
他人がどう言っていた。何をしていた。そんなことで怒り悩むのはやめましょう。
否定すべきところは否定し、そのうえで自分のやるべきことに全力を尽くしましょう。他人のやること言うことに一喜一憂していても仕方がありません。そんな暇があれば、自分にとって大切なことに全力を注いだ方が遙かに良い。

つまりは、他人の思考・行動・感情はよそに置いておき。
あなたのそれらをコントロールすることに集中するのです。

私たちは他人をコントロールすることは出来ない。
ですが、自分自身ならコントロールすることが出来る。
より正確に言えば、コントロール出来るのは自分だけなのです

これを確認したうえで、次の項目に移りましょう。

3:付き合う相手は選んでいい

人間関係ではなく感情こそが問題だと言いました。
相手をコントロールするのではなく、自分をコントロールしようと述べました。
ではそのうえで、どのように人間関係を構築するか? それこそが現実的な問題となります。

このための原則は単純明快です。

あなたを大切にしてくれる人を大切にする。
これだけです。

何度も繰り返していますが、相手の思考や行動はコントロール出来ません。ならば、あなたを悩ませるようなーーつまり、あなたの感情を悪い方向に刺激してくるような相手とは距離をとるのです。

その代わりに。
あなたの感情を良いもので満たしてくれる相手を選びましょう。自らの意志であなたを大切にしてくれる、いわば、一人の人間として誠実に対応してくれる人と進んで付き合いましょう。

そして、あなたもそのような人を大切にしましょう。エゴに走ることなく、その人に対して誠実に対応しましょう。それだけで悩みは劇的に減ります。人間関係の満足度も格段にアップすることは間違いありません。

「でも、どうやってそういう人を見分ければいいの?」

疑問に思うのも当然です。
しかしこの答えは単純明快。
「どう行動したか」で判断する
これに尽きます。

例えば、あなたにA君、B君という友人がいるとします。2人それぞれと、どこかに出かける約束をした時のことを考えてみましょう。

A君はなかなか返事をしてくれません。SNSは更新しているし、会うことがあればいつもと変わらない様子ですが、返事はずるずると先延ばしになったまま。あなたはあなたで催促するのも気が引けてしまい、結局その件は立ち消えになってしまう。そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。

それに対してB君の行動は素早い。行ける/行けないの答えは迅速ですし、予定が不明瞭なら「〇〇日までには予定がわかるから少し待って」と返事をしてくれます。そしてスケジュールがはっきりしたら、あなたにちゃんと知らせてくれる。

A君とB君、あなたはどちらを大切にすべきでしょうか?

問うまでもありませんね。B君です。B君は言葉ではなく行動であなたを大切に、誠実に扱ってくれています。しかしてA君は言外にあなたを軽んじている。
そう断言してもいいと、私は考えます。

連絡くらいで大袈裟な、と思うかもしれません。
A君も忙しかったんだ、と言いたくなるかもしれません。

しかし、人間、誰にでも都合はあり、今の世の中、みんな忙しいのです。
そして、一事が万事です

1回や2回ならともかく、毎度連絡を遅らせる、事あるごとに時間に遅れる、土壇場で約束をキャンセルするーーそんなことが続くようならそれは結局「あなたの優先順位は低いです」という意志表明に他なりません。そんな相手と関われば、否応なくあなたが抱く感情は必然的にマイナスのものとなり、その感情が悩みを生み出すことになるでしょう。

ならば。
A君と無理して付き合うのはやめましょう。何か事情があったんだ、本当は悪い奴じゃないし、忙しいから仕方がない。そんな言い訳はやめて、可能な限り距離をとりましょう。職場や学校ならばなかなかそうはいかないかもしれませんが、それでも無駄な付き合いは減らしましょう。

そしてA君との付き合いに割いていたエネルギーをB君に投入しましょう。あなたを大事にしてくれる友人をあなたも大事にし、出来るだけのことをしましょう。それこそが、人間関係の悩みから遠ざかる近道です。

つまるところ、付き合う相手は選んでいいのです
いや、選んだ方がいいと断言します

先ほどの例で言えば、あなたはA君と距離をとり、B君を大切にすることを選びました。

A君は不機嫌になるかもしれない。あなたが自分を軽く扱っていると怒り散らすかもしれない。
しかし、それはA君の問題です。あなたが気に病むことではない

ただ、それだけの話です。

4:人間関係で悩まないために

本noteで述べてきたのは、それほど難しい話ではありません。

・人間関係が問題なのではなく、そこに付随する感情が問題
・他人ではなく自分をコントロールしよう
・付き合う相手は選んでもいい

これだけです。
流れをまとめると以下の通り。

あなたを悩ませているのはあなたの感情です。
感情を生み出しているのは相手の行動です。
しかし相手の行動はコントロールすることが出来ません。

ならば。他人ではなく自分をコントロールしましょう
そのうえで、付き合う相手をちゃんと選び、あなたを大切にしてくれる人を大切にしましょう。

これだけであなたの人間関係の幸福度は確実に高まります。撮影あろうと何だろうと同じこと、付き合う相手を選び、自分のコントロールに集中し、大切にする/されるというサイクルを生み出すことこそが重要なのです。

長くなってしまいましたが、本日はこのあたりで。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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