自己評価をどう考えますか?

人事評価に『自己評価』を採用している企業は多いと思います。
自分の頑張りを、ここに反映させる場です。
ここぞ!とばかりに自分に対する高い評価をする人、
謙虚過ぎる程に謙遜してしまう人、
千差万別と言っても良い程、『自分を見る目』は様々です。
また、この自己評価を見る側もその倫理観を問われると思います。
謙虚な評価をした方に対して「それでいいなら、そのままで!」
という姿勢では、謙虚な方はやがてモチベーションを失うでしょう。

『自己評価』は、自身を客観的に見るようにすると良いと思います。
自分が頑張った事ではなく、自分の成果を客観的に言語化する事をオススメします。
以前の職場で、40代の男性管理職がこんな言葉を私にぶつけて来ました。
「あなたは、私の頑張りを評価していない。こんなに頑張ったのに・・・。」
この言葉に客観性を感じますか?
頑張ったかどうかは、主観以外の何ものでもありませんよね。
残念ながら、この方は成果と言えるものはほとんどなく、
それを克服しようとする対応策を考えることもありませんでした。

『定性評価』と『定量評価』という考えがあります。
評価する側からすると、『定量評価』の方が数字でバッサリ!判断出来るので
心を砕く場面は少ないと思います。
一方で『定性評価』は、被評価者をよく観察していないといけません。
そして観察した結果を、言葉にする作業が必要です。
評価者としては、とても苦心が多いのが『定性評価』ではないでしょうか?
自己評価は、ともすると『定性評価』一辺倒に陥りがちです。
そこで、自己評価の際にも『定量評価』を取り入れると、
客観性が増して、評価者の立場からは好感度が増すようにも思います。

自己評価に客観性という意味で『定量評価』の概念を持つ事は
自分自身の成長にも繋がると思います。
『こんなに頑張った。』ではなく、
『○○を目標に、△△の活動をして、達成率が◉%。
 経過が悪いためのテコ入れのために▪️▪️の活動を追加。
 その結果、達成率は□□%に向上した』
こんな観点の自己評価には好感が持てます。
また、選択式の自己評価の場合、
自分の中でストーリーを作ってみてはいかがでしょうか?
ストーリーの中で、選択する。
すると、評価者からに鋭い質問にも整合性や一貫性の高い回答が出来ます。

せっかくに機会ですから、自己評価も自身の成長と気付きのために
有効に活用してみませんか?

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