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僕たちは希望を忘れて生きている

あなたの将来の夢はなんでしたか?

僕の夢はお笑い芸人。
19の頃友人と岐阜から飛び出して大阪へ行くが、自分達の勉強不足とレベルの高さに挫折。帰るに帰れず1年その地に住み続けた。

中学の頃から描き続けた夢の職業はそんな苦い思い出しかないのだ。

1年を経て岐阜に戻り
「遊んでいるなら手伝え。」
と親が勤めるガス設備の点検をする会社へ就職した。

「会社の歴史で1番早くC種検査員(高級)になってやる!」

と、昇給目当てで資格取得に励み実際の所最短だったのかどうかわからないが2年でなることが出来た。25で結婚し、10年の間に4人の子供に恵まれた。

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子供が生まれてきてからというもの、自分の個としての夢とかやりたいことは思わなかった。

というよりも、持つほどの余裕が心にも体にもなかった。という方が正しいかもしれない。

気付けば僕は【社会のマイクロギア】の1つになっていた。

会社では中堅になりつつある。土日ワンオペ育児が多く、家庭でも心が休まる時間はない。乳幼児を育児中の家庭は癒し半分、厳しさ半分。

希望に満ち溢れていた青年時代は霧に包まれて見えなくなった。



退社して独立した30歳。

4人目が生まれた35歳。

3人が小学生になり、子育ても慣れてきたのか少し落ち着きだし時間が作れるようになった37歳。

仕事ばかりして【個人、家庭、仕事の面での人生設計】を考えてこなかった自分に気付き、身震いした。
後悔。そして焦りという言葉では表せない正体不明の焦燥感に包まれる。

「俺、やっちまったなぁ」


そして
霧に包まれて見えなかった青年時代の僕が現れてこう告げる。

「僕を忘れていたことは大変なことであり、過ぎた年月は取返しが付かない。けれどもきっとまだ大丈夫。それはお前次第だ。」

歳を取った姿をしていても、青年時代の心は生きていた。

僕の人生に光が射すように、と心の大地に新しい希望の種を蒔いていってくれた。

この種はどんな芽が出るのか僕はわからない。

でもただ1つ言えることは

この種たちが生やす芽はもう自分だけの芽ばかりにしてはいけない

ということだ。
自分以外の人と育てることも必要だ。
そう思うようになった。

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僕たちは社会の荒波の中でいつの間にか

抱いていたはずのキラキラした希望を忘れて生きている。

それを思い出せた時、あの頃とは違った形になっていることに気付くだろう。当然である。僕は少なくともお笑い芸人は目指せない。

経験と挫折を得て己を封じられた今の僕たちがいる。
忖度や遠慮の塊で主張することすらしなくなってはないだろうか?

他人の人生を生きるのはもう十分やった。
俺達の人生の主人公はもちろん俺達であるべきなんだ。

しかしながら無知なうえ、サボり続けてしまった僕の人生ではもはや大それたことは出来そうにない。
だって僕は凡・凡人だ。それは痛いほどわかってる。

そしてたぶんあなたも凡人だ。

俺達は
手を取り合い
助け合い行動すれば
叶えられるのかもしれない

正しい努力とコツコツ継続を楽しみながら歩いてやろうじゃないか。
僕もあなたも希望に溢れてるのだから。





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