見出し画像

許す。赦す。

「許す(ゆるす)」・・・相手の願いや申し出を受け入れる・認める。
「赦す(ゆるす)」・・・罪や過失を咎めないことにする。

ゆるすことが大事だよと、最近、耳にしたり目にしたり、自分自身も感じたりする。正直なところ、誰にとってもゆるすことってなかなかできないものだと思う。自分と違う意見、自分に対して不誠実なことや暴力をふるう人をそうやすやすと許せるものではない。

それでも、ゆるす、ということはとても大事だなと思うのだ。
自分の人生に起きる出来事はすべて自分が起こしている。
意識的にせよ、無意識にせよ、だ。

そのことを踏まえて「許す」ということについて考えたい。
自分と違う意見を言う人は、その違いを受け容れることで、自分自身というものがよく知れる。自分と違うものを知ることで自分がより一層際立ってくるということだ。

色に例えればよく分かるかも知れない。

画像1

似ている色が並ぶとそれは心地いいかもしれないし、違和感はないかも知れないが、違いはよく分からなかったりする。
でも遠いところの色は全然違うし、違和感を感じるかも知れないが、自分というものをとても際立たせることができるのだ。
色は人に例えれば、性格だったり、趣味嗜好だったり、考え方だったり、価値観だったりする。
さまざまな色があるということを許すと世界は広がる。同時に自分自身も存在していることを許される。自分で自分を許すということも多種多様な色の中で自分が発している色があることを認めることだし、それは同時に周りを許すことになって周りのためにもなっているということだ。

画像2

そしてもうひとつ、「赦す」ということ。
人を咎めてしまうこと、せめてしまうことってよくある。口にしなくても、心の中で思うことも含めれば、それこそ頻繁にあるのではないだろうか。

少し話がズレるが、人に迷惑をかけないように生きることを日本では求められる。周りへの配慮を欠かさないことを常に求められるから誰もが緊張して生きている。そりゃ疲れるわけだし、ストレスも溜まる。

しかしインドでは違うらしい。
「あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも赦してあげなさい」と子どもの頃に教えられるということだ。

人に迷惑をかけずに生きるなんてできるわけがない。誰かにとっては迷惑じゃないことでも、誰かにとっては迷惑に感じることなんてたくさんある。
人に迷惑をかけるなという生き方では、何もできなくなってしまうのだ。
それなら、人を赦して生きていきましょう、と教えるほうが自分を生かしながら生きていける。同時に他者の個性も生かして生きていける考え方だ。
ストレスが少なく、人の目を気にして疲れることも少なくなるはずだ。

人が見ている世界は人の数だけある。
誰もが自分にとっての真実を生きている。
すべての人が色眼鏡をかけながら生きているのだ。
その人の色眼鏡が自分のものと違うからと言って、せめたり咎めたりすることなんてナンセンスだ。

いずれにしても、許すこと、赦すこと。
人はみんな違う。ただそれだけのことだ。
自分の色と似ている人と一緒にいるとストレスが少ないが、世界は小さい。
自分の色と違う人と一緒にいると試練や学びが多いが、世界は広がる。

誰もが本当の自分になるために魂の旅をしている。それが人生だと思う。
違う人がいなければ自分を知ることができない。
あなたが違和感を感じる人は、本当のあなたを知るため、違いを知って本当の自分を知るために現れてくれたありがたい人なのだ(もちろんそんなことをすぐに思えないものだけど)。

まずはありのままのあなた自身をゆるすこと。
どんな自分だってせめず咎めず、人の目を気にして小さくなって個性を消してストレスを抱えて迷惑かけないようにと生きてないで、わたしはわたし、とありのままのあなたの個性を爆発させながら、胸を張って生きること。
それができるようになると、不思議と他者もゆるせるようになるし、自分の人生が楽しくラクにラッキーに生きていけると思っている。

もし気に入っていただけたましたらサポートお願い致します。クリエイターとしてさらに上を目指して頑張ります!感謝!!