見出し画像

安産祈願、子宝祈願。本当に妊活のご利益があるハワイの伝説の聖地とは?

一時、オアフ島のバースストーン「クカニロコ」がブームになった。
なぜかと言えば、安産祈願、子宝祈願など妊活のご利益をいただけるという情報が日本の雑誌や本、ネット、テレビなどで紹介されたからだ。

画像1

しかしこの情報は誤りで、実際はクカニロコという聖地はそういう場所ではない。確かに、古代ハワイにおいて身分の高い王族の女性の出産場所としてバースストーンが使われてきたという歴史はある。しかしそのためだけにたくさんの石がおかれているわけではない。石はたくさん置かれているがバースストーンはひとつしかない。
他の石は他の使用用途で置かれている。ひとつひとつ石の意味は違うのだ。

なぜバースストーンの上で出産したのか?それにもちゃんとした理由があるのだ。
バースストーンの上で出産することで神々が子どもの誕生を知り、産まれた子を通して地上に強いマナが降り注ぐと考えられていたからだ。
このクカニロコというサイトについては『ハワイおくるまドットコム』の「クカニロコバースストーンの真実」という記事に詳しく書かれているのでぜひご一読いただきたい。

それではハワイには安産祈願、子宝祈願など妊活のご利益がある聖地やパワースポットはないのか?

実は、ある。
もちろん信じるも信じないもその人次第だが、古代から不妊の女性を受胎可能な状態にすると信じられている石が存在する。

しかし石があるのはオアフ島ではない。オアフ島のお隣のモロカイ島にその石はあるのだ。モロカイ島はハワイアンが本当のハワイはモロカイ島にあると言うほど、観光地化されていなく自然もエネルギーも豊かなリアルハワイが存在している。島には信号はひとつもなく、カウナカカイという中心となる町はあるが、ホノルルとはまったく桁違いに田舎町である。

この島唯一の州立公園「パラアウ州立公園」という場所が島の北部にある。ここはハワイのハンセン病患者を隔離したカラウパパ半島を遠くに見渡せる展望台もあり、モロカイ島を訪れる人のほとんどは足を運ぶのではないだろうか。

画像2

この州立公園の林の中にその石がある。
カウレオナナホア(ナナホアのペニス)と呼ばれるその石は、ナナホアの丘に屹立している。

画像3

画像4

伝説によると、妊娠することを望む女性がお供え物を持ってカウレオナホアの石の下で一晩過ごすと妊娠すると言われている。
地球上には人に有益な変化、効果をもたらすエネルギーが豊富にある不思議な場所がある。アメリカの先住民ホピ族の長老たちはこのような神聖な場所を「子鹿の斑点」と呼び、創造性を高めたり、癒しを促進したりする場所だと伝えている。カウレオナナホアはハワイの中で何世紀にもわたってそのようなミステリアスな場所のひとつとして認識されてきたのだ。

男根の石もあるのであれば、対となる女陰の石もある。こちらはあまり知る人も少なく注目されていないが、この丘に行くまでの平地部分にあり、この石には「カワフナ」、別名「ナヴァアカルリ」とか「ワイフエフエ」という名前が付けられている。

画像5

道の左手にある真ん中に溝が入っている石だ。もう少し近づいていくと……

画像6

こちらが男根カウレアナナホアと対となっている女陰カワフナである。

なぜこの2つの石は一緒の場所にないのかは伝えられている伝説があるのでご紹介したい。

その昔、ナナホアと妻のカワフナはナナホアの丘(男根石がある場所)に住んでいました。ある日、美しいが少し変わった雰囲気を持つ女性がこの丘へと上がってきました。彼女がここでお供え物をして祈りを捧げた後に、ふと見上げると、驚いて目をぱちくりさせているナナホアの姿がありました。
それを見た女性はナナホアのいる丘の頂上まで上がっていき、その場所から下を見渡すと美しくきらめく小さな水たまりが見えました。女性は座ってそのキラキラした水たまりに見とれていると、妻のカワフナが怒りの表情でその女性の髪をつかんで引っ張り、ふたりはもみ合う形になりました。
あろうことか、気が動転したナナホアは妻のカワフナを平手打ちし、その衝撃でカワフナはよろめき、下へと転げ落ちて行ってしまいました。
ナナホアはひとりで丘の上に立ち、カワフナは丘の下の平地でひとりで横たわっている……何と哀れなことでしょう。夫のナナホアには落ち度があり、妻はそのために苦しんで、ふたりとも今日まで石となってこの丘に別々にいるのだと言われています。

またこのような言い伝えもあります。

かつてモロカイ島では、戦乱の時代があって人口が激減したと言われています。それを憂えた島のチーフ(首長)たちが集まってカフナ(祈祷師)に相談したと言います。
カフナは、「子どもがいない女性たちにお供え物を持たせて、カウレアナナホアの下で一晩過ごさせなさい」とチーフたちに告げました。
さっそく女性たちが集められてカフナの言う通りにしてみると、女性たちは誰もが身ごもったと言われています。

石からは今でも強いエネルギーが感じられると言われている。
安産祈願、子宝祈願など妊活のご利益を望む人たちはこの石に心から祈りを捧げてみてはいかがだろうか。
また繁栄という意味では、妊活だけではなく、発展成功を望む人にもご利益があるのかも知れない。
すべては自分次第だが、人事を尽くした後に、このような聖なる場所で祈願し、天命を待つのも悪くないと思うのだ。

もし気に入っていただけたましたらサポートお願い致します。クリエイターとしてさらに上を目指して頑張ります!感謝!!