見出し画像

水と緑の癒しを感じるオアフ島ワイメアヴァレー。

オアフ島の北にあるワイメア。ここは山間の深い谷になっている。この地にはかつてカフナと呼ばれる人たちが数多く住み、『カフナの谷』と呼ばれていた。カフナとは、神官、ヒーラー、祈祷師、預言者、治療家など、いわゆる特殊な才能を持った人たちだ。身分の高いアリイ(王族)やチーフたちの近くには必ず彼らが存在していたのだ。

古代ハワイの土地の区画を「アフプアア」と呼び、山から海へ向かって扇形の地形をしているのが特徴だ。アフプアアについては後日詳しく解説しようと思うが、ワイメアヴァレーはオアフ島の中でもわかりやすい典型的なアフプアアを形成している場所である。

山の上にはオアフ島最大のヘイアウ(祈りの地)プウオマフカ・ヘイアウがあり、谷の真ん中を流れる川のほとりには豊穣の神ロノを祀ったハレオロノ・ヘイアウ(下の写真)がある。緑も真水も海もある自然の恵みが豊かな土地だ。

画像1

プウオマフカ・ヘイアウは男性性のエネルギーが強い場所。心の強さが必要な時、新しく何かを始める時、一歩踏み出すための勇気が欲しい時などにこの聖地を訪れるといいだろう。
またハレオロノ・ヘイアウは女性性の柔らかなエネルギーを感じられる場所で、豊かさや愛情、心の癒しや調和などを求める時に訪れるといい。

そんなワイメアの谷、ハレオロノ・ヘイアウがある場所に大人も子供も楽しめて心癒される素敵な場所、『WAIMEA VALLEY』がある。かつてのハワイアンの集落を水と緑の自然豊かに、美しい自然公園として見せてくれている。園内は美しく整備され、熱帯の植物が育成され、ところどころハワイの神々を祀る石が置かれ、自然の美しさだけでなく文化や歴史も感じられるようになっている。
また入口付近では孔雀が出迎え、運が良ければ羽を広げて歓迎してくれる。
園内に入るには入場料が掛かるものの、それだけの価値は十分に感じられる癒しのパワースポットだ。

画像2

園内にいるだけで浄化され、心癒される感じだが、なかでも一番のお気に入りは芝生が敷き詰められ大きな広場になっている場所。
ここは心からリラックスできる氣のいい場所。清流が流れ、風が気持ちよく吹く場所はさすがにいいマナ(氣)が漂っている。

画像4

ここはもちろんそれだけではない。植物や花々の美しさ、可愛さ、癒しを感じられるエネルギーが存分に漂っていて、歩いているだけで気持ちが軽くなり、心のモヤモヤや心配事を優しく癒してくれる素晴らしい場所だ。

画像4

園内の一番奥には滝が流れ、滝つぼで泳ぐこともできる。更衣室もあり、監視員も配置され、ライフジャケットも貸してもらえるので子供でも安心して遊ぶことができる。大人も子供も一緒に楽しめるスポットは、家族連れにはとても嬉しいはずだ。ぜひ水着持参で訪れて欲しい。

画像5

ワイメアヴァレーという土地の歴史的なことを少し。
1795年にカメハメハ大王がオアフ島を占拠した後、豊富な生活資源が確保できるとの理由から、彼はこの地の重要性と価値を理解していた。
そこでカメハメハ大王は彼が信頼を置くカフナのヘヴァヘヴァにこの地を与えたと言われている。
大王の死後、ヘヴァヘヴァはこの地に移り住み、チーフとして統治したと伝えられている。しかし大王の死後、ハワイは大きな変革の時期を迎え、信仰も古代のアニミズムからキリスト教へと変わっていったため、カフナの存在意義はなくなっていってしまった。

画像6

資源豊かなこの土地は、その後所有権を巡って紆余曲折あったが、現在ではハワイ先住民の管理下に置かれ、この宝の地を育成・管理するために設立された非営利団体が所有・管理している。
現在、ワイメアヴァレーの使命は、「教育と土地の育成・管理を通じて、ワイメアの精神性、文化、豊かな自然という資源を何世代にも渡って保護し、永続させること」だと伝えられている。
この地を訪れる際には、先日綴った『パワースポットの巡り方』のように、ハワイアンに対する敬意と土地への感謝を忘れずに楽しんで欲しいと願っている。

もし気に入っていただけたましたらサポートお願い致します。クリエイターとしてさらに上を目指して頑張ります!感謝!!