一番好きな島はどこですか？

ハワイと言うと、それはオアフ島を指すことが一般的だ。
でもハワイにはオアフ島以外にも島はある。
観光客が訪れることができるハワイの島々は全部で６つ。
北から南へ順番に、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、マウイ島、ラナイ島、ビッグアイランド（ハワイ島）だ。
それに加えて観光客が立ち入れない島として、ニイハウ島とカホオラヴェ島の２つがあり、一般的にはこの８つの島々がハワイ諸島と言われている。
厳密に言えば132の島々があるのだが、それはここでは語らない。
そのハワイ主要６島でリトリートしていたのは2010年から2016年までのこと。今となっては昔の話だ。

私には特技？というか才能？というか、ある特殊な能力を持っている。
人の悩みを聞いているだけで、その人に合うハワイの島、あるいは特定の場所がわかるのだ。つまりその人にとってのハワイのパワースポットがわかってしまうというもの。
なので、リトリートに行く前にやり取りして、その人に合ったハワイの島をお伝えして、参加してもらうようにしていた。中には一度に約ひと月かけて全部の島を巡るという人もいたが、時間もお金もかかるのでそれは稀。
でも、私がこの島に行ったほうがいいと思いますよ、とアドバイスして連れて行った人の中には、劇的に変化を遂げた人もたくさんいた。

仕事を辞めて次の仕事を見つける前に、先が見えなくて不安いっぱいで参加したのに、リトリート中に仕事を見つけてしまった人もいた。
また、彼がずっといなくて恋愛に悩んでいた人は、リトリートの参加をきっかけに、そのひと月後に彼ができ、一年後に結婚、という人もいた。
本当にハワイはマジカルな場所で、ありのままの自分を解放して楽しむことで思ってもみなかったギフトを与えてくれる、そんな素敵な島々なのだ。

一年のうち、ほぼ半年をハワイの島々でリトリートをやりながら巡っていた７年間、毎回毎回アイランドホッピングしながらの生活だった。
ハワイから帰ってきて、お話会などを行うと必ず聞かれる質問があった。
「ハワイの島で一番好きな島はどこですか？」という質問だ。

正直、答えに窮する質問だった。今同じ質問されても答えは変わらない。
「一番なんて決められない」すべてが個性的で魅力的な島だから比べることなんてできないのだ。
この質問を受けるたびに、私はこう答えていた。
「仮に、あなたに６人の子どもがいるとして、どの子が一番好きですか？と尋ねられたら答えられますか？」と。
私にとってのハワイは、そういう場所だ。
一番なんでつけられない。あえて言うなら、「〇〇〇〇するにはどこの島がいいですか？」ということなら応えることができる。
「料理が得意な子はどの子ですか？」「運動ができる子はどの子ですか？」という『個性』を尋ねられれば答えが出るのと同じこと。

個人的には、ハワイの魅力はワイキキにはない。
「ない」と言い切ってしまうと語弊があるが、私にとってワイキキは魅力に欠ける。
例えるなら、ばっちり化粧して服もキメてきらびやかなパーティーに出掛ける美女（イケメン）がワイキキという街だからだ。
もちろん、それが好き♡という人もいると思うし、否定はしない。確かにそれもハワイの魅力のひとつだから。
でも私は「素顔のハワイ」のほうがその何万倍も魅力的に思える。
見た目だけじゃなく、その中身もとてもとても素敵だ。
思い出すだけで涙が出るほど、ハワイが恋しい。ハワイが愛しい。

ハワイにはリピーターが多い。一度行くとハワイ病にかかる人が多い。
ハワイを感じたくてたまらなくなる中毒性のあるキケンな場所（笑）だ。
そんな人たちに伝えたい。ハワイをもっともっと知って欲しい。
できれば全部の島を見て感じて欲しい。
島中いろんなところに出掛けて欲しい。
もっともっとありのままのハワイを知って欲しい。
これが私の心からの願い。

いつでもハワイは私の心の中にいる。
思い出せばすぐに繋がることができる。
景色を思うだけでエネルギーを感じることができる。

ハワイは私にとって「愛」そのものだ。