見出し画像

こども教室はおとなにとっても学びの場

不定期で『こども教室』を開催しています。

なるべく開催地域にゆかりのある講師の方や企業の方にお願いしているため、企画側としても改めて「こんな場所があったんだ!」「こんな人がいるんだ!」とその地域の小さな魅力に気づくキッカケになっています。

こども科学実験教室
こども社会体験教室
こどもプログラミング教室

こどもを通しておとなが再発見する

3年近く「遠方に行けない」期間が続き、「地元の観光を見直す」という傾向が出てきました。
前職が旅行会社だったこともあり、その後も含めて様々な地域に行かせていただきましたが、どの地域にいっても「地域には住んでいる人ほど気づかない魅力がある」と感じていました。
なので、ここ3年は本当に辛い時期でしたが、マイクロツーリズム(近場の観光・旅行)が改めて見直されるキッカケにはなったのかなと思います。

『地元の魅力』もそうですが、『当たり前と思っているもの』を別の角度で見てみると、発見や気づきがあるものです。

『こども教室』は、子供だけで完結するのではなく、なるべく親や大人が関わるようにしたいと思っています。
現在では多様性や個性を尊重してもらえる時代になり、探求学習やSTEAM教育等、子供たちの才能を伸ばす教育が次々と出て来ています。
しかし、その親世代は?どちらかというと画一的な教育を受けてきた世代かと思います。

こどもが楽しく学べることがまず第一。
その上で、おとなも「なんとなくわかった気でいたこと」が理解できたり、「当たり前」と思っていたことの別の顔を再発見できる、そんな『こども教室』を理想としています。

「一般的な知識」とは?

テレビ・ラジオ・新聞雑誌・ネット・SNS等、情報収集方法が多様化し、知識が偏る(Aについては詳しいのにBについては全く知らない等)ようになってきた今の世の中、何が「一般的に知られていること」で、何が「一般的に知られていないこと」なのかが全くわかりません。

例えばTwitterで1週間前に話題になっていたことが、情報番組で鮮度の高い話題のように大々的に取り上げられていて「え、今!?」と思うこともあれば、「今流行りの〇〇です~」と紹介されて「うっそ、全然知らない!」ということもあったり。

私事ですが、2年ちょっと前に初めてサスペンスイベントを開催し、その際に『マダミス』という言葉を耳にして、調べていくうちに、『LARP』や『マーダーミステリー』というジャンルを知りました。
そのことを話すと「マーダーミステリーを知らないで企画してたのか!」とのけぞって驚かれたのですが、どちらかというと『大人のごっこ遊び』から派生した『体験型サスペンスドラマ』という感じだったもので、本当に1ミリも知らない世界でした…。
一度ワードとして認識すると情報が入ってくるようになり、「こんなに世界中で流行っているものを知らなかったのか」「日本ではこんな前から流行ってたのか」と心底驚きました。
しかし『マーダーミステリー』が一体何なのか、知らない人の方が圧倒的に多いと思います。知らない時はその単語が目の前を通っても引っかからないわけで、存在にすら気づかないので。

というわけで、結局、環境によって知っていることの差が生まれるわけで、自分が生きていく中で触れてこなかったもの(触れなくても生きてこられたもの)については、自らとりにいかない限り、情報や知識として全く入ってこないわけです。

なので『一般的に知っていること』は、この情報が溢れている今の世の中では特に、かなりばらつきが出てしまうのは仕方のないことだと思っています。
だからこそ、どういうジャンルであれ、「あまり触れてこなかった分野だけどもっと知りたい」や「知らないけどなんか楽しそう」と思った人に対して「そんなことも知らないの?」ではなく「楽しいよ、試してみて!」という場所があることが大切なのでは、と思うわけです。

触れたことのない世界においては、身体は大人でも頭脳はこども。(逆コナン現象)

こども教室でおとなが学ぶこと

大人向けの教室だと、どちらかというとレベルアップ・スキルアップの意味合いのものが多く、「これは知っていて当然」を前提に組み立てられているので、知っていて当然なことを知らない段階でついていけなくなります。(経験談)
入門編であっても「まずその門を開けられるやつが入って来い」みたいなものが多く、向こうから出てきて門の開け方を教えてくれるところはなかなかありません。

しかしこども教室は「知らない」ことを前提で組み立てられているので、大人もそれを聞いて「なるほど、そういうことだったか」「深く考えたことはなかったけど確かに」と気づくことが多いのです。

そして一方的に教えてもらうのではなく、「楽しい」「体験型」「体感」は、子供相手であっても大人相手であっても重要!

というわけで、これからも様々な分野の、面白そうな『こども体験教室』を開催していきたいなと思いますが、いずれ『こども教室 対象:大人』のように香り付きムシューダみたいな教室をやりたいなと思っています。

科学実験教室。
子供だけでなく大人もワクワクします。
ロボットプログラミング教室。
レゴで組み立てて自分で動かす。
楽しそう…!!
お金について学ぶ教室。
『必要なもの』と『欲しいもの』を区別して挙げていく際に
必要なものに「酒」と言う大人チーム。
「いらない!」と子供たちに否定されていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?