私の夢『スポーツ社会事業という業界を作る』
以前、「自分にできる志事」という記事を書きましたが、
その志事を通して叶えたい夢が3つあります。
①『スポーツが仕事になる世の中に』
②『スポーツ社会事業という業界を作る』
③『スポーツの力で未来の街づくり』
私はこれを「自分の使命」と位置づけ、日々のモチベーションにしています。
①については「自分にできる志事」で触れましたので、今回は②『スポーツ社会事業という業界を作る』について書きます。
スポーツビジネス業界の現状
年々スポーツビジネスへの夢や可能性を語る人が増えてきました。
もちろん、私もその一人です。
ただ、この業界で20年やってきて感じるのは、資本力のある企業の参入が少ないこと。
もしかしたら私が把握できていないのかもしれませんが、間違いなく大手の参入により勢力図がひっくり返るような出来事は起きてません。
何故か?
それは間違いなく「お金にならない(投資分を回収できない)」と思われているから。
もしくは実際にそうなって撤退したからでしょう。(小さく継続しているものもあると思いますが)
どちらかと言えば、スポーツと大企業の関係は「プロスポーツチームの買収」か「協賛や宣伝広告などのスポンサー契約の相手」であることが大半です。
スポーツを新規事業として開拓するというニュースは、決して多くありません。
「教える対価」が低いスポーツ業界
近年、スポーツの魅力が様々な媒体で取り上げられるようになりました。
体育協会がスポーツ協会に名称を変えたこともポジティブな話題ですし、eスポーツという新しいコンテンツが注目されたりもしています。
更に「健康促進や健康維持には適度な運動が不可欠」という認識が世の中に浸透するとともに、運動習慣が社会において一定の価値を持つようになりました。
これはスポーツビジネス業界において未曽有のチャンス到来です。
スポーツ(運動)が、「豊かな社会生活には欠かせない」という最高のポジションを手にしたのですから。
しかし、我々はこのチャンスを活かしきれてません。
何故なら。
「スポーツ(運動)は、お金をかけずにできるもの」
という揺るぎない社会通念が目の前に立ちはだかっているからです。
「運動はしたいけど、何からすればよいか分からない」
「なかなか効果が出ない(続かない)」
こんな悩みを抱えている人がたくさんいるのに、月に数千円払うことすら渋られてしまう。
英会話や塾、音楽教室や美容には支払えても、スポーツだと「高い!」と思われてしまう。(もちろん、人それぞれですが)
将来の健康やお子さんの社会教育に繋がる・・・ということが頭で理解できていても、いざお金がかかると分かると渋ってしまうんです。
こういった現状をなかなか変えられないスポーツ業界は、未だ職業としての地位を確立できていません。
スポーツを仕事にする人の職種は?
ここでスポーツ業界あるある。
①自分の職業を書類の項目から選択する際に、「サービス業」か「その他」で悩む
これはもう、スポーツでご飯を食べている人が少ないということを社会が証明しています。
②初対面の人にスポーツ業界で働いていると言うと、全国レベルのプレイヤーだったと勘違いされる
これも競技スポーツという一部分しかスポーツとして認知されていないことの表れです。
特に私は素人と変わらないレベルだったので、猛烈に恥ずかしい気持ちになります(笑)
スポーツが「社会教育」「生涯教育」「健康維持」「介護予防」「地域交流」「子供の発育や体力づくり」を促進することは既に認められています。
次はそれを正しく伝えられる(指導できる)人が、適正な対価を受け取れるようになったら。
それを「スポーツ社会事業」と呼んでほしい。
そして職業欄に「スポーツ社会事業」と胸を張って書ける日がきてほしい。
それが、私の夢です。
業界としての成功が重要
私が在籍するリーフラス株式会社は、スポーツインストラクターを500名以上、正社員で雇用しています。
スポーツでご飯が食べれることを証明しているんです。
しかし、これだけではまだ『スポーツが仕事になる世の中になった』とは言えません。
弊社だけがどれだけ成功・拡大し、社員数を増やしても、職業欄にスポーツ社会事業と書けるようにはなりません。
この夢を叶えるには、スポーツ業界全体が拡大することが絶対条件として必要です。
弊社の同業他社が増えていくこと。
全く違う事業体で稼ぐスポーツ企業が数多出てくること。
そうやって業界全体が大きくなれば、サービス競争が始まり、稼ぐ会社に優秀な人材が集まり、更にサービス力が上がり、どんどんスポーツに対価を払う価値が産まれていきます。
「業界が大きくなる」→「優秀な人材が増える」→「サービス力が上がる」を何度もループすることで、私の夢は叶うのです。
だから私は、他のスポーツ企業や同業他社を敵だと思ったことはありません。
自分の夢を叶えるために必要な、同じ業界の仲間です。
仲間の輪を拡げ、協力したり切磋琢磨していけば、必ずこの夢は叶います。
ただ・・・・
名称が「スポーツ社会事業」になるか否かは分かりませんが(笑)
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