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「オタク48・46プロデュース公演ドラフト会議」を終えて(3/3)

 さて、全3部作で進めてきたドラフト会議の後記もいよいよ最終部となった。だが、どう考えてもこの記事で終わらない。もう開き直るしかない。それだけ熱量のあるイベントだったということでご勘弁いただきたい。まだこれまでの記事を読んでいただいていない方はそちらから読んでいただけないとおそらくついてこられない。

 また前置きが長くなるといけないので、さっそくメンバードラフトの第9巡指名から解説を再開したいと思う。どうして3部作で収まると思ったのか、今でもわからない。

 それでは、乃木坂46からの指名制限となる第9巡選択希望選手。佐藤楓(乃木坂46/161cm)

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 正直、このルックスとモデル体型を持ってして選抜に定着できない理由がわからない。しばらく筆者の主現場だったのでよくわかっているはずなのだが、乃木坂46の層の厚さ恐るべしである。22nd「帰り道は遠回りしたくなる」で初選抜入りすると、23rd「Sing Out!」で連続選抜入りして頭角を現したかと思ったが、残念ながらその後は選抜から外れてしまっている。どれだけ選抜入り候補がいるんだ乃木坂46は。

 バラエティでもいじられキャラで愛され、その性格からすると、このチームの次期キャプテンを任せてもいいかなと思っている。現キャプテンの岩立沙穂とどことなく近いタイプのように感じているので、チームの色をそのまま良い形で引き継いでくれるように思う。あとなんとなくわかっている人はいるだろうが、元推しメンの斎藤ちはるに似ているのも加入理由の一つ。チームのビジュアル担当として、時にはMCで化学反応を引き起こすような存在として、存分にその魅力を発揮してほしい。


 続いて、欅坂46からの指名制限となる第10巡選択希望選手。藤吉夏鈴(欅坂46/165.1cm)

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 この枠は土生瑞穂の指名で行ったが、他プロデューサーと競合し、抽選を外してしまった。172cmという高身長は、「身長バランス理論」提唱者としては外せないところだったのだが、ここでも勝負弱さが。NGT枠に続いての抽選連敗となってしまった。

 ただ、抽選を外したあとの指名にまったく悩むことはなかった。この藤吉夏鈴も165.1cmと高身長(本チーム指名の中では全体2位の高さ)。そして身長だけでなく、そのキャラクター性も土生瑞穂に引けを取らない。良い意味でとにかく掴み所がない。そのミステリアスな雰囲気はダンスパフォーマンスにもよく表れている。シリアスな曲調の多い欅坂で、彼女のダンスはまったく周りに埋もれることなく、むしろ良いアクセントとなっている。このタイプのダンスを踊れるメンバーはかなり貴重。普段の穏やかな感じから一変する、パフォーマンス中のギャップを高く評価した。


 続いて、日向坂46からの指名制限となる第11巡選択希望選手。金村美玖(日向坂46、163cm)

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 豊永阿紀と並んで、このチームのWエースを任せる1人。ここも他プロデューサーと競合していたため、この抽選も外して3連敗だけはどうしても避けたかった。(毎回抽選に勝ちたいのは当然なのだが)小坂菜緒という日向坂46の絶対的エースを排出した日向坂2期生に、まだこの金村美玖までいるのだ。つくづく46グループも逸材揃いだと思い知らされる。

 彼女の魅力は、高音から低音まで歌い分ける歌唱力。普段の話し声は高音寄りにあるが、バラードのような低音もしっかり歌いきれる。このプロデュース公演を組むに当たり、豊永阿紀と絶対にペアを組ませてみたかったメンバー。そして、ピンで外仕事にも出ていけるバラエティ性の高さ。何から何までエース級である。なによりまだ17歳と将来性も抜群。最強のオールラウンダーがチームを引っ張る。


 さてここからは、指名グループの制限がなくなる下位指名。チームの色がある程度見え始め、他プロデューサーの指名も読みやすくなる分、指名巡の判断が勝負を分ける。

 それでは第12巡選択希望選手。佐々木優佳里(AKB48 TeamB/158cm)

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 彼女の指名理由は、ユーティリティ性の高さだ。今後の楽曲ドラフト、特にユニット曲において、万が一競合が起こった場合、指名する曲の雰囲気を急遽ガラッと変えた指名にせざるを得ない可能性まで考えた。彼女なら、王道のアイドルソングから、シリアスなナンバーまでなんでもこなせる。鈴木大地(現楽天)も驚きの、どのポジションでもスタメンで輝ける貴重な存在である。

 長年の劇場出演で培ったスキルは、このチームでも貴重な財産になる。それを活かして、キャプテン岩立沙穂を支える副キャプテンのような役割も彼女に担ってもらいたいと考えている。連日のSHOWROOM配信など、ファン思いな一面も魅力的。熟練のユーティリティプレイヤーが、この公演ではヒロインとして輝けることを筆者は信じている。


 続いて、第13巡選択希望選手。神志那結衣(HKT48 TeamH/163cm)

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 いやもうルックス偏差値80あるの?というぐらいの美貌が指名理由としか言いようがない。とにかく綺麗。背が高い。「身長バランス理論」提唱者としては外せない。この神志那結衣が、HKT48最新シングルである「3-2」(大好評発売中)では、8thシングル「最高かよ」以来、約3年半ぶりの選抜復帰。つまり、長年悔しい思いをし続けてきたのだ。(HKT48のシングルリリースペースが遅いせいなところもあるのだが)

 「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」では決勝大会に進み、HKT48内では、豊永阿紀らと「博多軽音部」を結成するなど、この美貌に加え、歌唱力の高さも折り紙付きである。このハイスペックを持っておきながら、まだこの巡目でも指名されていないなら、ここで指名しない理由がない。長年選抜から外れた悔しさは、彼女の今後の糧になり、絶対に諦めなかった不屈の闘志は、このチームを成長させるスパイスになると判断した。


  ドラフトも残り少なくなってきた第14巡選択希望選手。地頭江音々(HKT48 TeamKⅣ/156cm)

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 HKT48の次世代センターを狙えてもおかしくない逸材。「華の4期生」としてHKT48に加入し、2016年のお披露目からすぐに、9th「バグっていいじゃん」で選抜入りを果たすなど、順調な出だしと思えたが、そこから長年の選抜落ち、そしてHKT48の最新シングル「3-2」(大好評発売中)(2回目)でようやく選抜復帰を果たした。4期生の中では最速での選抜入りを経験した分、同期の豊永阿紀や運上弘菜らが選抜メンバーに定着していく中、選抜に戻れなかったその悔しさは計り知れなかったように思う。

 とにかく選抜系のイベントに強い。それだけ熱心なファンがついている証拠である。その結果として、舞台出演などの幅広い経験に裏打ちされたそのポテンシャルは非常に高い。梅山恋和とあわせて、このチームでも次世代のエース候補として輝いてほしい存在。栄光も挫折も、この数年間で経験してきたからこそ、その座を狙える資格がある。彼女のスターロードはここからだ。


 続いて第15巡選択希望選手。福岡聖菜(AKB48 TeamB/157.4cm)

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 下位指名となってくると、「ああまだこの子残ってる!」となる子がわんさか出てきて、残りの指名可能人数と見比べて頭を抱えがちになるのだが、この巡目でも福岡聖菜が残っているならやはり獲得しておきたい。

 というか、「ほぼHoney Harmonyじゃん!」とバレてしまう指名だ。Honey HarmonyはAKB48の派生ユニットであるが、実に5人中4人も指名してしまった。唯一指名していない稲垣香織も、他のプロデューサーに先に指名されていなければコンプリートまであったかもしれない。頭のどこかで、Honey Harmonyのようなふんわりとした雰囲気を醸し出せるメンバーを集めて、チームを構成したかったのだろうと思う。実際にHoney Harmonyではないメンバーも、どことなくゆるーい空気が流れているようなメンバーが多い気がする。

 その中でも、キリッとした顔立ちである彼女は、チームの良いアクセントになると思う。豊永阿紀とは、じゃんけん大会に向けてのユニットを結成したり、その他の指名メンバーとも共通項が多く、チームへの親和性も高いと判断。歌唱力も着実に向上し、AKB48最新シングル「失恋、ありがとう」(こちらも大好評発売中)では選抜復帰も果たした。周囲の期待に応えられるだけの実力を身に着けつつある彼女にとって、また1つも2つもレベルアップできる公演となれるよう、彼女の魅力を最大限に引き出せるプロデュースをしたい。


 いよいよ最後の指名枠となる第16巡選択希望選手。佐藤朱(AKB48 TeamB/Team8/170.5cm)

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  「身長バランス理論」提唱者ならではのサプライズ指名枠。本来であれば、欅坂46枠で土生瑞穂を獲得できていれば、170cm超えの2人を揃えられたのだが、残念ながら獲得できなかったのは前述の通り。それでも、やはりこのスタイルは他のメンバーにはない大きな武器であるため、獲得に踏み切った。

 インターハイ出場の経歴も持つテニスや、Team8らしく地元宮城県でのメディア出演など、個人仕事も幅広くこなし、前向きな明るい性格も手伝って、活躍の場がどんどん広まってきたように思う。第16巡と最後の指名にはなったが、チームに与えるインパクトは大きい。サプライズ指名から、チームの中心へ駆け上がるシンデレラストーリーをこの公演で描いていく。


 というわけで、16人のメンバーが出揃った。抽選漏れなどもあったが、個人的にはベストメンバーが揃えられたと思う。このメンバーを生かすも殺すもどのような公演構成にするか。さらに頭を悩ませる楽曲ドラフトがここから幕を開けたのだが、またしても長くなったので時間切れである。

 メンバードラフトを通して、「身長バランス理論」を提唱できたことだけでも今回参加できた意義があったように思う。狂気あふれる理論に長々とお付き合いいただいた読者の皆様に感謝申し上げたい。これを活かして、どのような公演を組み上げたのか、次記事をまたお待ちいただければと思う。

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