夫の脱ステロイド 井本整体との出会い vol.5

蒸しタオルという最強の味方を手に入れた夫は、それから毎日蒸しタオルを続けました。

脱ステロイド直後から1年くらいでしょうか、一日数回、発作的に痒みが止まらなくなる症状がありました。痒くて痒くていてもたってもいられない、血が出るまで掻き続ける、うまく考えることができなくなる。こんな症状が場所や時間を選ばずに起こるので、通勤して会社に行くのが難しくなり、半年間ほど休職をしました。

家にいれば、発作が起きる度に蒸しタオルをして落ち着くことができるので、安心でした。

当時の夫の体の特徴はこんな感じでした。

汗をかきにくい。
平熱が低い(35度台)。
二の腕が痩せている。

井本整体では汗も排泄の一種と考えます。汗が出にくいというのは、排泄が下手な体ということ。アトピーが排泄の一種だと考えると、汗での排泄が下手なので、他の方法で排泄する必要があるんだと考えられます。

そして夫の体の特徴で特に印象に残っているのが、二の腕が痩せていて、肘や肩などの節々がとても大きく見えて、アンバランスな感じがしたことです。

そしてこの二の腕が痩せていることが、「右の肺がぐだぐだ」と一番最初に整体の先生に言われた言葉とぴったり合致することを、整体を学ぶようになってから知りました。

整体を学んで知ったことは「二の腕の太さ、弾力は肺の丈夫さを現している」という事です。

肺が丈夫な人は二の腕がしっかりしている。例えば、映画ラピュタに出てくるドーラです。今度映画「天空の城ラピュタ」を見るときは、決してへこたれない、エネルギーの塊のようなドーラの二の腕に注目してみてください。たくましさが半端ありません。シータの胴体より太いかも。

空気を胸いっぱいに取り込んで、血流に乗せて酸素と栄養素を全身のすみずみまで行き渡らせ、逆にそこから不要なものを運んで、体の外に吐き出す。体はこの一つ一つの呼吸で、ストレスや猛烈な暑さなど、環境からの刺激を受けて日々揺らぐ体を、元気な状態に戻し、元気な状態に保とうとします。肺が弱って呼吸が浅くなると、汗もかきにくく、流れが滞りがちになり、大事な体の機能を十分に発揮することができません。

「今の時代、肺が丈夫な人は、生きるのが楽」と井本整体の井本邦昭先生はおっしゃいます。

とにかくたくましく、どんなストレスにも負けなそうで、だれよりも元気なドーラの二の腕をちゃんと太く描いている宮崎駿監督は、人をしっかりと観察されている方なんだなと思います。

脱ステロイドを決意した時は二の腕が痩せた状態だった夫ですが、今ではあの時に比べるとかなりしっかりしてきました。

井本整体に出会ってから、夫の体の特徴はどう変わっていったのか。何をして、あるいは何を止めて変わっていったのか、少しずつ書いていきたいと思います。


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