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ありがとう初個展"poten"
初個展potenを終えて、もうすぐ1週間。
終わった直後からぜんぶ出し切った疲労感と高揚感でさみしさより、
感謝のきもちが特大だった。
potenに足を運んでくれた方は、
口々に「ここは元々なんやったん?」
と聞かれるくらい、目立つ外観。
京都祇園にある
ギャラリーの名前は九龍三虎堂(くりゅうさんこどう)
元々は飲み屋さんだったらしく、フル改装で今のかたちになったらしい。
ひょんな事をきっかけに昨秋このギャラリーと出会う事になった。
この小話も書きたいが、長くなるので割愛。
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個展をpotenと連呼し過ぎたもんだから、
みんな個展ではなく「poten」と言ってくれるのが嬉しかった。
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”おさんぽの途中で出会う面白い場所”になっていたかどうかは、
出会ってくれた方の数だけ感じ方があるので分からないが
気持ちの良い場所になっていたのではないかと思う。
アートに関して美術系の短大を卒業したくらいで何のキャリアも無く、作品は自分でもよく分からないものばかり。正直とても怖かった。
人にどのように見られるのか。
がっかりされるのではないか。考えれば考えるほどネガティブになっていた。
しかし、わたしの強烈な好奇心と、理解ある友人たちのサポートや応援で何とかpotenを迎えることができた。
この3年間わたしの変遷を近くで見守ってくれていた、
友人のいくちゃん。山へ行き、ライブへ行き、美味しいものを食べ
尊い時間をともに過ごしてきた。
いくちゃんの磨かれた審美眼や人柄が大好き。わたしにもたらしてくれた、
影響は計り知れない。ど緊張の搬入や設営もいくちゃんに大サポートしてもらい、什器まで借りて、potenは心ある友人たちの支えで出来た空間であり、場所になった。
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作品については語るほど大きなコンセプトやステイトメントはないが、
今年の1月末に突然つくり始めたシリーズ。
「small voic e」は以前にnoteにも書いたようにメッセージ的なものが浮かんできたので、ギャラリーに作品とともに置くことにした。
外国人観光客も増えていたので、英訳も置きたいと思い、
英語が堪能なアラキくんにお願いした。
アラキくんとはBrian Eno展のお仕事で出会い、出会ってまだ1年も経っていないが、たまに以心伝心的なことが起こる。とても純粋でやさしい人。
わたしの作品や感覚的な部分を理解してくれている一人で、
アラキくんのエキスが英訳に入っていると思う。
(英語がまるでできないわたし)
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英訳のおかげもあり「small voic e」はpoten3日目にして
オーストラリアからのお客さまの元へお嫁に行った。
とても笑顔の素敵な男性カップルだった。
「I'm Happy!!」わたしが話せた唯一の英語。
彼らも「Me Too!」と笑顔で返してくれた。
potenをこの場所にした理由の一つに、
海外の方に見て欲しい、出会いたいと思っていたから
嬉しくて、帰り道に泣いた。
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4月10日(月)から16日(日)までの7日間、
時間もあるし人に会いたかったから毎日ギャラリーに立った。
初日はどことなく作品も慣れない場所で緊張していたが、
人が来るたび喜びが溢れ空間がゆるんでいった。
何かのついでに立ち寄ってくださっている方も多かったと思うが、
おうちで身支度をしてpotenに足を運んでいただいた
一人一人のストーリーを想像すると有難くて泣けてくる。
遠方からは東京の友人が、泊まりや日帰りで来てくれた。
poten後半にかけては、居合わせたはじめましての人同士に
共通するものがあり、繋がりが自然と生まれ
わたしの想像以上のものがpotenにはあるようだった。
作品の感想を求めることはほとんどしなかったが、
どうしても聞きたくなって聞いてみた人がいる。
その方と会うのは2回目だった。
ことばを絞り出すようにゆっくりと伝えてくださった。
「自然と不自然にいるのがわたしたちだけど、この作品は自然に近い」
「ごちゃごちゃ考えると思いますが、たくさんつくってください」
ストレートに伝えてくださって
嬉しかった。また「身体的表現」という意外な感想をもらった。
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また、制作の混乱期に話を聞いてくれた、いくこさんも
potenに来てくれてゆっくりと過ごしてくれた。
今後の制作の励みになることばをもらう。
「上の方(感覚的に)でつながる人はたくさんいるけれど、自分の深い部分
自分も認識していないようなところとつながってつくる人は少ない」と。
「プリミティブな作品」と言ってもらい、いくこさんのことばの表現力の
豊かさに泣きそうになった。
今まで無料で描いていた「野生文字」は今回から
有料にしたが、予想以上の反響で沢山描かせてもらう。
野生文字を対面で描くのは3回目。毎度何が出てくるかわからない
楽しみがある。ことばからのイメージ、本人から感じる色。
筆にゆだねる遊び心。
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最終日はたまたま通りかかった方など
新しい出会いもあり、野生文字の今度の展開がたのしみ。
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potenを終えて今思うのは、
「つくり続けていくこと」
これからも自我やあらゆることに
こんがらがるだろうが、つくることでじぶんにやさしくなれる気がする。
そのためにも心と身体の健やかさを優先すること。
健やかであれば、直観がはたらき
チャンスや出会いとめぐりあい、勇気がうまれる。
それをpotenが体現してくれていたことだと今は思う。
あらためてpotenに出会ってくれた方、
心を寄せてくれた方、ギャラリー九龍三虎堂
友人、家族に感謝いたします。
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お疲れ様でした^_^
野生の女
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