140字小説みたいなやつ

 なんとなく物足りない気分で貧乏ゆすりが激しいので、これで電力を生み出せないかと考えた。いくぶんかの試行錯誤の後、発電装置が完成した。なんとも満ち足りた気持ちだ。貧乏ゆすりも収まったし。

 変なにおいがすると母に伝えたら、きっとキンモクセイの香りだと教えてくれた。確かのこの木から匂うので、そうかこの木がキンモクセイなのかと納得しかけて、そこに吊り下がった人の死体が目に入った。

 朝焼けがまぶしい。澄んだ空気をダイレクトにやってくる陽の光は目覚めを連れて来る。誰もかれもが起き上がり、その光を目に焼き付ける。ぼんやりと立ち上る十字の影に、人々は彼の復活を知った。


 15分でみっつ思いついたら十分だよね!(あなたの目を覗き込む)

 

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