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読書日記『乙女の教室』(美輪明宏,2022)

美輪さんが美しい乙女になるための心構えやハウツーを教えてくれる、という本で、課題1〜課題24までがある。2008年に出版されたハードカバー版を図書館で読んだことがあったけど、手元に置いておきたいと思ったので購入した。

初めてこの本を手に取ったとき、まだ中学生だった。他人との向き合い方についてグルグルと悩んでいた時期でもあった。そんな時に読んで心に残ったのは

「親友というゴミ箱に愚痴を捨てていませんか?」(文庫版p140)
「良い人間関係を築くためには、相手のプライバシーに、自分から一切口を出さないこと。そして自分のプライバシーもむやみにさらけ出さないこと。」(文庫版p142)

という部分。女子中学生という生き物は、いつも友達と行動していて、誰かの悪口で仲良くなるようなところがあって、息苦しさを感じていた。
「なにもかも一緒じゃなきゃいけない」「なにもかも共有しなきゃいけない」という女子中学生の雰囲気に合わせなくても(というか、合わせない方が)気高い乙女になれるというこの教えを支えに中学時代を過ごしていた。

久しぶりに読んで、全部の課題に心当たりがあった。中学生の時は「ふーん」という感じで読んでいた部分も、今は自分の経験と照らし合わせて読むことができる。それゆえに、反省しなくてはいけない部分もたくさんあった。
とくに「心をこめて挨拶しましょう」「恥ずかしいことはやめましょう」「いつも微笑んでいましょう」は出来ていない。マスクを言い訳にサボりがちだ。

今からでも乙女の精神を目指そう、と思う。

読了日:2022/10/3

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