短歌日記　2021/03/19

今日は現実逃避の歌が多め。今夜、歌集を読むので、私でいられるのは、今日が最後だと思う。

避けるのか？このままいくか？　　　　踏み出して相手も同じでダンスを踊る

漫画家の小栗左多里さんが、これを「どうぞどうぞダンス」と言っていた気がする。なるほど確かにダンスだ。

犬と人　種を超え友情育んで男女の中にも友を育め

男女の友情はあるのか？そもそも友情ってなんだろう？

靴下とダックスフントは腰が似る　　　馬鹿っぽさだけ犬が勝ってる

靴下を嗅いで、私の脚の上でくつろぐのかわいい。

mlがmiって書かれてた　サインペン(赤)持とうと決めた

間違っている広告を校閲する、と静かに少女が立ち上がった。

ラインの青い背景を見る度に心のやわらかいとこが死ぬ

私にしては珍しく、リズムが57577ではない。31文字ではある、はず。

雪が溶け毛糸の帽子とマフラーが玄関先に漂着していた

洗濯バサミとハンカチもよく漂着するらしい。

マニキュアが突然上手くいった日の指の寿命は2日間かも

決まって2日目が峠で、右手の方が剥がれやすい。悔しいかも。

やだやだやだ全部辞めたい人間を辞めて金魚のように膨れて

駄々っ子のイメージ。小さい子が駄々をこねていると、是非今のうちにやっておきなさい、と言える大人になりたい。

透明の幕に包まれ沈んでく　エアーとなって誰かを生かす

スイミングスクールでは、最後の自由時間が一番好きだった。ぶくぶく沈んで、天井が光るのを見つめたときだけ永遠だった。

赤い爪　アクアマリンに　泳いでる
このまま沈んでエアーになって

上の首を変えてみた。

この世では名もなき人が世を作る
砂漠にせぬよう偉い人が掃く

この世界で一番偉いのは、砂漠にしないように掃除をしている人だって誰かが言っていた。

出来ること、増えたぶんだけ気づくんだ
私はできない。私はできない。

基本は過去の私と比べるようにしているけど、周りのスペックが高いと、本当にごめんなさいって気持ちになります。ごめんなさい。