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短歌日記 2021/03/18

多様性その中に潜む凡庸な私はちょっと目線をずらす


まだ全然足りないけれど愛である。その証明が横断幕に。

同性愛も愛だって認められて本当に良かった。だって愛だもん。

春先はあの子のマフラー思い出す 薄い水色よく似合っていた

春先でもマフラーを枕にするためだけに学校に持っていっていたな〜と高校を車窓から眺めて思った。

3階は鳩が飛ぶのと同じ目線
低く伸びやか地面も灰色

鳩の飛び方、結構好き。

イヤホンをわざと忘れて旅に出た
音より視覚、言葉を信じて

嘘です。普通に忘れました。強がってます。

お目当ての歌集はここにございません
あるのは茶色いお菓子ばっかり

まあいいけどさってお土産を買う。

ミニチュアの日本を眺めて春うらら
畑と家と山、川、墓地

車窓からみてしまうと、どこにでもある風景

坂道を登るときには性格が
屋根の色には感性が乗る

屋根の色って個性が出てる。人間で言うとペディキュア

運命の赤を探して三千里
「まだブラジルにはない」との手紙

特に深い意味はない

菜の花は不定型の額縁で
春はそこに形を合わせる

菜の花が春より先に春を縁取っている

富山では橋の手すりさえもガラス蟻にとってはどうでも良かった

富山、オシャレだ。好き。

読みたいと思った本のタイトルは人差し指に刻まれている

検索機で、書棚で、スマホで、人差し指はちゃんと止まってくれる。

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