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不治の病

320km/hで走っている。 東北新幹線で仙台から帰宅している。 友人が不治の病になった。その御見舞に行ってきたのだ。 不治の病と聞いても、今の時代、治療法がない病気など思いつかないが、まさにその病気に友人がなったのだ。 心臓系の病気で、ひどい不整脈が起こる。腫瘍が原因だが、心臓の腫瘍はそもそもレアなのと、超重要な臓器なので、手が出せない。 頭も、体も健康なまま、どこにも出かけられず、一年を病院のベッドで過ごしている。 症状は緩やかに進行しており、コロナの状況もあったが、代休

    • 父を訪ねて その3

      父親の所在地が分かった。 戸籍から追ってるのだから、分かって当然だが、あっけないほど簡単に手元に来た。 早速、GogleMapで検索してみる。 もしかしたら北海道の果てや、沖縄とか、未知な場所にいるのではとも少し期待したが、なんのことはない、両親が離婚したときの所在地の市に留まっていた。 しかも、離婚当時、私が住んでいたであろう家から、線路を挟んだすぐの場所だった。 奥さんも、ストリートビューでじっくり探しており、かなり楽しんでいた。 そして、前に祖母から、父親は

      • 父を訪ねて その2

        前回は、簡単に父親を探す背景を書いたが、今回は、現在進行系の、父親の所在を探す方法について記したい。 意外とネットで方法を探すのもなかなかくろうするので、私の行っている方法を書きたい。 1. 父親の本籍地を特定する まず、自分の戸籍謄本から父親の本籍地を調べる。私は結婚したときに本籍を移したので、移す前の除籍された謄本か、そもそも母親の戸籍に書いてあるのではないかと考え、最終的に母親の今の戸籍謄本を、郵便にて取り寄せ申請をした。 仕事の合間に、郵便局へ行って、郵便小為

        • 父を訪ねて その1

          人生にはドラマなんてそうそう起きない。 ごく普通の一般家庭に生まれ、鍵っ子だったけど寂しくはなく、姉にいじめられながらも末っ子長男として愛され、自分で言うのも何だけど、すくすくと育ってきた。 自己肯定感も人並み以上にあり、根暗だけど、何とかなるかなって感じで生きてきた。 でも占い師に毎度言われることがあった。 「あなたは土壇場で踏ん張りきれない。その原因は…、父親の存在が無いことね」 そう、私は母子家庭で育った。 物心ついたときから、祖母、母、姉、私の女だけの家系

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