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【リマスター】エクストリーム・ダイニングはじめました(2011年6月22日)

過去に書いたブログ記事を少々のブラッシュアップを加えて再掲載する試みです。今回は2011年6月アメブロで公開した「エクストリーム・ダイニングはじめました」という記事です。(2,634文字)


人間の極限に挑戦する究極の競技「エクストリームスポーツ」。心身共にイジメ抜くこの競技を僕も始めたいと思います。

手が届きそうなエクストリームスポーツとは何か

エクストリームスキーやエクストリームバイクは有名ですが、運動出来る人じゃないと楽しめません。僕みたいに鈍臭い人はダメです。でも諦められない。そこで調べてみると、エクストリームアイロンとか、エクストリーム睡眠とか、僕でもできそうな競技もあるそうです。そこで今回は、僕なりのエクストリームスポーツの確立を目指します。

デイリーポータルZで紹介されたエクストリームスポーツをまとめてみました(現在の筆者注:当時流行のNAVERまとめでDPZの記事をまとめていたのですが、現在NAVERまとめはサービス終了しています)。どうも衣食住に関わる事が多いような気がします。僕も以前にエクストリームぼた餅やエクストリームクリームソーダ(現在の筆者注:面白くなかったのでリンク貼りません)していたので、衣食住のような身近なものをエクストリームしたい気持ちがわかります。今回も食に関わるものをやってみたら面白いかもしれません。と、いうことで…

コンビニの駐車場にて。仕事の都合で外を回る事の多い僕は、コンビニで食事を済ます事が多いです。いつもは車のなかで食事するのですが、狭い車内では落ち着きません。そこで…

ダイニング空間そのものを持ち運んでみました。どうです?これなら落ち着いてご飯食べられるでしょう?という、「エクストリームダイニング」。どこまでいけるか、他の場所にも行ってみましょう。

自然空間のダイニングは違和感ない

京都の代表的観光地、嵐山。自然や庭園、タレントショップや猿山まである複合観光スポットです。魅力いっぱいのエリアですが、嵐山を肌で感じながら食事できる場所はあまりありません。特に渡月橋を見ながらオシャレに食事できるところはかなり限られます。まずは河川敷でダイニングしてみましょう。

平和な大堰川のほとりに…
エクストリームアスリートが登場

これは気持ち良い!外での食事はそれだけで素晴らしい調味料になります。後ろの修学旅行生が遠くから僕を指差して笑っています。マイ・ダイニングがうらやましいのでしょうか?イスと机を運ぶのが大変だったので(駐車場から約1km地点)、ある意味「スポーツ」としては楽しめましたが、もっと刺激が欲しいところ。場所を変えます。

人工物がある場所はどうでしょうか?続いて駅でダイニングします。
※車内で物を食べたりテーブルを広げたりするのはやめましょう

渓谷にある秘境駅での食事。川の風に吹かれながらさわやかに食事する姿は我ながらカッコいいです。もう少し人里に近い駅でもダイニングしてます。

お腹空いていたので駅前で買ってきたカレーを食べてます。テーブルにイス、食器、食事。これだけあるとその場がかなりダイニングになりますね。
ただ、電車が来たらどうしようという不安感に苛まれます。危ないし、ちょっと恥ずかしいし。そんな事思っているので食事を楽しむ余裕がありません。そこで悠然とするのがエクストリームスポーツというものなのでしょうが、もうちょっと安全な場所がいいです。例えば街の中とか。

街中のエクストリーム感は半端ない(羞恥心という意味で)

人口140万人を抱える大都市京都。この街の真ん中でダイニングしたら安全でしょう。危険があっても誰かが見てます。警察に通報してくれて、僕の安全は確保されます。さらなるエクストリーム感を味わうべく、僕のフィールドに向かいました。

エクストリーム感は今までで最高。車両との事故に合うかもしれない場所、人の目線が刺さる痛み、職務質問に合うかもしれない不安感。いろんな意味で危険です。自分で勝手にやってて言うのも何ですが、僕を見て笑う通行人の態度はダメージ大きいです。まだまだアスリートとしての修行が足りないみたいですね…。

ここまでやった時点で気づいたこととして、
・テーブルやイスなどを運ぶのが意外と大変。
・テーブルメイキングしてる時の人の目が特に辛い
・写真撮るのが大変(一人で完遂するのがエクストリームスポーツと勝手に決めた)
・スーツが暑い(テーブルマナーとして正装は基本)

以上の事が挙げられます。エクストリームスポーツは一見簡単そうに見えますが、やってみるとかなり大変。体力や知力は当然必要としても、綿密な準備を怠らぬ慎重さ、思った事を実行に移す大胆さ、異常事態への対応をする適応力。人間のありとあらゆる能力を総動員させなければ完遂できません。先人たちの偉業に敬意を表する他ありません。

エクストリーム感を求めて自然回帰だ

と、その時、僕の目の前に山がそびえているではありませんか。登山家は言います。そこに山があるから登るのだ、と。僕も幾多の修羅場をくぐり抜けてきたエクストリームアスリートです。山があれば登るのがエチケットとばかりに登山開始。

先述のように荷物が多いので山登りは辛いです。そんなに高い山ではないのですが、テーブルにイス、三脚、食器などなどの負荷は厳しい。しかも近所の学生の憩いの場になっているらしく、彼らからの視線が痛い。僕よりだいぶ後輩であるこの年齢からの嘲笑はとくに堪えます。何度登頂を断念しようと思ったことか。そんな苦難を乗り越えて、ついに頂点に達しました。

大文字をバックにエクストリームダイニング。この瞬間があるから頑張れるのです!頂点を極めた爽快な気分と、待ち構える下山への憂鬱。気持ちいいような気持ち悪いような複雑な気分で山頂でのダイニングです。

いずれにせよ、京都の街を征服した僕に怖いものなし。今後、どんな場所でも飯食える自信がつきました。エクストリームスポーツは偉大です!永久に不滅です!と、まとめたらキレイに終われると思うのですが、外にダイニング持ち出してもあんまり落ち着かないし、恥ずかしいし、メリットあまりありません。エクストリームスポーツの凄さはわかったのですが、とりあえずダイニングに関しては普通にファミレスとかで食事した方が良いみたいですよ!

今年の冬に別件で撮った写真。これを活かそうとして思いついた記事なのだが、突飛すぎて結局使えなかったのが残念だ。

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