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『幸せについて』 (やさしい本棚)
やさしい気もちになれる本。心がほのかにあたたかくなるような言葉に出会いました。
『幸せについて』(谷川俊太郎)
![](https://assets.st-note.com/img/1659878548924-ljwgOZJMut.jpg?width=800)
詩人の谷川俊太郎さんの「幸せ」論。「人生論」は一切出版してこなかった谷川さんが、87 歳(当時)で初めて、「幸せ」をテーマに、全編書き下ろした書籍だそうです。
谷川さんが紡ぐ言葉は、ひとつひとつ心に書き留めたくなるように美しい。短い文章が連なり、描き出されるさまざまな「幸せ」。
ぱっと開いて、出てきた言葉を読んでみます。今日出会ったのは、こんな言葉。今の自分にぴったりでした。
ココロには気持ちの山谷(やまたに)があるでしょ、訳も分からず悲しくなったり、いきなり理由もなくはしゃぎたくなったり。(中略) 移り気ってコトバがあるけど、気分はお天気と同じで晴れたり曇ったり嵐になったりする。いつも穏やかな気分でいられれば、それこそ幸せってもんだと思うけど。
なんと、カバーは全部で3種類あるそうです。知らずに購入してしまいました……! 知っていたらじっくり考えて選んだのに。これから手にとる方は、ぜひカバーを選ぶ楽しみも味わってください。
あとがきの一部をご紹介。
幸せについて語る言葉は掃いて捨てるほどありますが、どれも明快なものではありません。幸せという美しい蝶は、ピンでとめて標本にすることが出来ない
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■『幸せについて』(谷川俊太郎/ナナロク社)
(文・写真/Shoko)
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