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【 #消費変貌】みんな、自分の買うモノの価値ってどこで判断してるの?

       注意
   本記事はイベントの個人的まとめです。
   筆者の雑な感想や、独断や偏見なども含みます。

まず私は、シェアリングエコノミーにはちょっとだけ詳しい人間である。

シェアリングエコノミーって、日本語でいうとそのまま訳して「共有経済」、世の中に溢れているモノをみんなでシェアして有効活用しようよってやつ。
そのシェアしようよってモノは何も形あるモノだけじゃなくて、空間やスキルだったり時間、お金だったりもする。まあ、厳密にはシェアじゃないよねって声もある。まあ、取引にそれなりの対価があるからね。

それはさておき、今回のイベント。

私が大学時代すごい興味があったことについて。
人によって、モノの価値基準って違う。その要素ってなんだろ。ってこと。
シェアリングエコノミーって、誰かにとって価値が無くなったり、低くなったり、単に使われなくなったものは、他のどっかの誰かにとっては必要だったりする。これ自体は今までも存在したことだ。だからフリーマーケットや古着などのリユースの需要があった。それがインターネットを通じると、モノを持ってる誰かとモノを必要としているどっかの誰かが出会って、そこで取引が生まれる。スマートフォンが現れて、手元で簡単に、要らないものを撮影してインターネットに載せる。ってことと、手元で簡単に欲しいものが「検索できる」こと。ってすごいことなんだぞ。ってことがわかる。

まず、小山晶先生が行った調査では、メルカリに関わるような購買行動の意識についての調査が発表された。

・中古品を買うことに抵抗がないひとは50%くらい。
・メルカリでは、安くものを買うってこともあるけど、掘り出し物が見つかるのが楽しい。
・長く持ち続けるよりも、一時的にいいものを持ち、それはたとえレンタルでもかまわないっていう人が一定数いる。
・消費するにあたってのポイントは、流行ではなく、自分がいいと思うかどうか。

みたいなことがわかったらしい。
これらに関しては確かに、節約・節水・節電をうたい続けてきた我が国の若者は、他人がユーズド品を使用することにそれほど抵抗がないのかもしれないなって思う。

メルカリの小泉さん。
・メルカリは女性の利用が多い。商品でいうと、大きいのがアパレル。
・ベビーキッズ用品が10%あったり、
・女性は新しい消費を求めがちだそう。

ハイブランドは、例えば10万のコートが、メルカリで5万で売れるならば、そのコートは10万ではなく、5万であるという感覚になり、ハイブランドへのハードルが下がり、手を出しやすくなっているらしい。

これが面白い。単に欲しいもの、安くなっているものを買うのではなくて、自分の使った後にいくらなら欲しい人がいるってわかってて買うのだ。昨今でのリペアなどのアフターケアの需要が高いのもそのためかもしれない。
いいものを長く、飽きたら誰かに譲ろうっていうのは環境目線的には良い傾向な気がする。二次ルートの市場が広がるってことは、アパレル企業もそれなりに長く使える良いものを作らなければいけないってことにもなる。反面、新品を買う機会が少なくなるのであれば、企業に入るお金も減るという可能性も考えられるので、アパレル企業的にはちょっと困ることでもある。毎度毎度、新作を作ればそれがすぐに売れるという流れは薄れつつあるのかもしれない。

また、元からあった古着屋も、今のメルカリのようになんでも売れるわけではなく、ある一定のブランドであったりモノの状態であったりでないと売れないといった欠点もあった。だが、メルカリではは在庫を抱える古着屋側のリスクはなく、売る側と買う側の取引のみである。なので服を売りたい誰かと、その服を細がる誰かを結びつける役割のプラットフォームでは、より多くのモノを取り扱えるようになった。中には、使いかけの化粧品まで、テスターとして売り買いされることもあるそうだ。

後半、小泉さんに加え、軍地彩弓さんとハヤカワ五味さん。

彼女たちは、それぞれ、ファッション系のメディア・昔からのトレンドと、アパレル企業目線・若者目線のトレンドで会話をしていたのが印象的だ。

雑誌も、従来のように、人々を先導し流行を作り出すものではなく、今は後追いのような形になっている。若い人たちの間で古いモデルの服が流行していればそれを取り上げたりもする。雑誌が大衆を動かすのではなく、流行が民主化している。らしい。だから、ファッション誌業界としては大変なんだそう。

二次ルートの市場が盛り上がるということは、もちろんアパレル企業側も苦しいところがある。ハヤカワ五味さんはメルカリで自分の作品を検索すると、相当古いものまで出てくるらしく、それらを一目で自分のブランドだとわかってもらえるようにしていく工夫が必要だという。また、英字のブランド名だと、メルカリの商品名などにスペルなどの間違いがよくあり、検索にちゃんと引っかからないという自身のブランド名での失敗も明かした。

確かに、カタカナに直しにくかったり、検索しにくい・オリジナル性の低い名前だと、検索でうまく探せなかったり、上位に表示されなかったりと、あまり良いことはないかもしれない。

最後に郡司さんからはメディアとして、ちょっと前より新しいものを伝えていこうと言うものが、ものの価値をさらに伝えていくメディアになっていく必要がある。なぜその服なのか、なぜそのブランドが、服が美しいのか?
新しい、流行だけではない、ストーリーやブランディングが必要
である。

ハヤカワさんからはブランドは二次ルートでも愛されるだけでは、利益がない。新品だからと言うだけではないということをいしきして、もっと新品を手に入れたい。早くに手に入れたい。と思える体験をしてもらえるようなUXをデザインをしていきたい。と締めた。

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