騙しの時代

確信犯としか思えないスシローのおとり広告詐欺を見るまでもなく、誰もが知る一流とされる企業すらも、今や「詐欺的商法」に勤しむ。

誰かが、現代は「風の時代」だと言った。そうは思わない。
現代は「騙しの時代」だ。騙される方がバカなのだ。

人の手が生み出す技術や才能が作り上げていくリアルなモノよりも、データを右左に動かすだけで実態を伴わない投資というギャンブルに価値を見出す社会。

所為投資とは、ひとたび信用を失えば、あっという間に消滅するだけの、儚いクラウド。それは、欲望の行きつく先。

それでも政府は、投資を煽る。国も国民もマネーゲームに参加せよと言う。

残念ながら私は、そうしたギャンブルに興味を持てない。誰かの手が生み出したモノと、心を揺さぶるコト以外に関心を持つことができない。

自身の手足を使い、汗をかき、心を込めて、何かを作り上げていく。そんな行為から生まれたモノは、単なるモノでは済まされず、貨幣に置き換えられない大切なものとして、人の心を動かす。