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ザ・眼鏡職人

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那覇のビッグメガネから、眼鏡のマニアックな世界をご紹介します。一番目立つブランドアイコンというファッションアイテムであると同時に、ライフスタイルを左右する大切な医療ツールでもある… もっと読む
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#メガネのレンズ

メガネ屋の存在価値

メガネの潮流が変わったのは、いつ頃だったんでしょうね。 ガラスレンズからプラスティックレンズ。 軽くて耐久性に優れたチタン素材の開発。 視力を補正する医療用具としての立ち位置から、いつの間にかファッションアイテムとして重要な地位を獲得しています。 かつて、漫画の世界では、メガネッ子と太った子は絶対主役になれないけれど、脇役としては必須でしたよね。これがドラえもんで変化しています。弱っちい主役、のび太君の登場です。 そういえば、世を忍ぶ仮の姿としてセルロイドのメガネを

見え方の加齢変化(2) なんだか最近、眩しさを強く感じるんだけど、なぜ?

20~25歳の心身機能を100とすると、55~59歳では視覚と聴覚の機能がかなり衰えてきます。なかでも、明・暗の環境変化に順応する機能は35程度に低下すると言われています。 急に、暗い所に入った時、眼は見えませんけど、徐々に感度が上がり見えるようになりますよね。これが暗順応です。反対に、明るさに対して眼が慣れてくることは明順応と言います。 問題なのは、明順応ではなくて暗順応です。瞳孔の開きが弱くなっているためで、これを老人性縮瞳と呼びます。 私たちは瞳孔径を拡大縮小させ

痛い目に合う前に眼科に行こう

ビッグメガネ那覇ではコンタクトレンズを定期的に注文されるお客様も多く、「いつものやつを」で、コンタクトケア製品などとともに各地にお送りしています(*^^)v。 HPで説明していなかったので、「この店はコンタクト、扱っていないのかな?」と誤解されそうですね。まずいぞ、ということで、コンタクトのお話をひとつ。 度が入っていてもなくても、目に直接つけて使用するコンタクトレンズは、適切な管理が必要なため、心臓ペースメーカーや人工関節などと同じく、高度管理医療機器に指定されています

第三のレンズで眼疾患を防ぐ

■紫外線とHEV(高エネルギー可視光線)最近の研究で、加齢黄斑変性を引き起こす犯人が分かってきました。加齢黄斑変性とは、眼の中の黄斑という組織が壊れ、最悪の場合失明してしまう眼疾患。紫外線とHEV(高エネルギー可視光線)が原因です。 こうした目のダメージを軽減するために、各レンズメーカーが開発したのが、「第三のレンズ」と呼ばれる高機能レンズ。 実は、従来型のレンズの光線軽減は400nmまででした。しかし、目に有害な光線は420nm! ビックメガネに来店されるお客様で、屋