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痛い目に合う前に眼科に行こう

ビッグメガネ那覇ではコンタクトレンズを定期的に注文されるお客様も多く、「いつものやつを」で、コンタクトケア製品などとともに各地にお送りしています(*^^)v。

HPで説明していなかったので、「この店はコンタクト、扱っていないのかな?」と誤解されそうですね。まずいぞ、ということで、コンタクトのお話をひとつ。

度が入っていてもなくても、目に直接つけて使用するコンタクトレンズは、適切な管理が必要なため、心臓ペースメーカーや人工関節などと同じく、高度管理医療機器に指定されています。

ところが、障害を発症した人の8割以上が、カラーコンタクトレンズ購入時に眼科を受診していませんでした。眼科医による処方と、定期的な検査を受けていなかったわけです。

健康は、失って初めて気づくもの。

使い捨てコンタクトレンズを販売しているジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーが、使い捨てコンタクトレンズを使用している全国の12歳(中学生以上)~59歳の男女1000名を対象にした「コンタクトレンズユーザーの眼科受診に関する実態調査」を行ったことがあります。

【プレスリリース】コンタクトレンズユーザー1,000人の調査結果

全体の34.5%がインターネットで購入しているそうです。また、38.4%のユーザーは、眼科が隣接していない量販店や専門店で購入しているとのこと。コンタクトレンズ使用者の眼科離れが進んでいるのではと推測されます。しかし、コンタクトレンズを安全に使用し続けるためには、守らなければならないルールがあります。

1.眼科医の検査・処方を受けること。
2.決められた期間内に交換し、1日12時間以内の装用を守る。
3.定期的に目の検査を受けること。
4.ケアが必要なレンズの場合、適切なレンズケアを行う。
5.自宅ではメガネを使用し、外出時も持ち歩くこと。
6.目に異常あったらすぐにレンズをはずすこと。

コンタクトレンズは「高度管理医療機器」です。透析器、人工骨、人工呼吸器などと同じく、副作用・機能障害を生じた場合、私たちの体へのリスクが高い医療機器であり、慎重な継続利用が望まれます。

あとになって後悔しなくて済むよう、コンタクトレンズを装用されている方は、定期的な眼科検診をお勧めいたします。

ところで、かつてメガネは「悪魔の道具」とされてきました。13世紀頃のヨーロッパ社会の中心は教会にありましたから、「見えないものを見えるようにする」メガネは、神の摂理に反するものと思われたのでしょう。

じゃ、コンタクトレンズはどうやって生まれたのかな。

ハード、ソフト、使い捨てコンタクト、カラーコンタクトなど様々なものがありますが、コンタクトレンズはいつ頃発明されたのでしょうか? 

調べてみましたら、コンタクトレンズの原理を発見したのは、なんと、レオナルド・ダ・ヴィンチ???。

原理を発見したのはレオナルド・ダ・ビンチ?!

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1508年、レオナルド・ダ・ヴィンチは大きな半球状のガラスの器に水を入れ、その水の中に顔をつける実験を行ったそうです。これがコンタクトレンズの起源になったと言われています。

そして1637年、フランスで出版された古い書物に、デカルトという人が水を入れた筒の両端にカーブしたガラスを取り付けたものを目にかぶせて、近視や遠視の強さを調べたと記載されていることから、デカルトがコンタクトレンズの創始者といわれています。

さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチの実験から約380年後の1887年頃、眼科医師オーゲン・フィックが、ウサギの目にガラスレンズをつける実験を行いました。続いて人間用のコンタクトレンズを作り、自分の目にはめる実験を行っています。

プラスティック素材のハードコンタクトレンズが開発され、市販されるようになったのは1930年代以降です。

人間ってすごいなぁ。新しい、未知の技術を突き詰めることに対する執念を感じます。

ということでコンタクトレンズの歴史について。

ドイツってすごいですね

レオナルド・ダ・ビンチは、水を張った容器などに眼をつけるとよく見えることを指摘したことから、コンタクトレンズの原理の創案者であるとされています。

スイス人の眼科医師のオーゲン・フィックが開発したのは眼の表面を覆う固いガラスのレンズだったので、長時間装用できませんでした。

本格的なコンタクトレンズの歴史が幕開けしたのは、カールツァイス社がレンズ製作を開始してからだと言えるでしょう。当時は円錐角膜や強度乱視、無水晶体、といった特殊眼の視力矯正を目的としたものでした。

もちろん、ハードコンタクトレンズ(PMMA)だけですね。開発されたものの装着するのに時間が掛かり、また装着時間に限界があるなどの問題も発生しました。そこで、酸素を透過する次世代ハードコンタクトレンズ(RGP)の開発がすすめられました。

一方で、ソフトコンタクトレンズの開発も意外に早く、1955年頃より進んでいました。水を含んで柔らかく、酸素透過性もあり、装用感も良いため、普及は飛躍的に高まります。そして1988年、アメリカで使い捨てコンタクトレンズが認可され、日本でも1991年に認可されています。

要は使い分けが大事

かといってハードレンズが消えたわけではなく、酸素透過性ハードコンタクトレンズでメニコンは2007年、最長30日間連続使用できるRGPCL「メニコンティニュー」を、2008年には終日・連続装用RGPCL「メニコンセレスト」を新発売しています。そして今や使い捨て出来るハードコンタクトレンズも当たり前になりました。

ただし、コンタクトレンズを10年ほど使い続けると、裸眼、メガネ着用者よりも角膜細胞が肥大化する傾向があります。ひどい人になると、角膜の透明度が下がってしまうこともありますので、必要のないときは外してください。理想は、コンタクトとメガネをうまく使い分けることですね。

【参考サイト】 
メニコン
アキュビー