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蔵出し:こんなシステムあったらいいな(2)「郵便番号のシステム in USA」from 『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(第15回)

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!

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  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
         (1999/7/20発行) 第15号 (火・金曜発行+日曜版)
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今日は3回シリーズ「こんなシステムあったらいいな一生活編一」第2回です。

◆システムその2「郵便番号のシステム in the USA」

 手紙を書くのが大好きな私は、郵便局に通うのが日課の一つです。こちらでは、United States Postal Service というところがアメリカ全土の郵便業務
を司っています。私のうちにはよく日本から国際郵便やら小包がくるので、郵便配達のおじさんともすっかり顔なじみで道路で会うと「今から行くからね~」などと声をかけてくれます(こういうのって、とても嬉しいものです)。

 さてアメリカの郵便番号は「97XXX-43XX」という具合に5桁+4桁の数字の組み合わせで、前の5桁だけでもきちんと届きます。

 驚いたのは、この郵便番号のシステムが他のシステムでも合理的に用いられていることです。一度、Social Security Numberの自宅から最寄りの事務所
の所在地を確認するために、フリーダイヤルのようなところに電話したところ「あなたの住んでいる場所から一番近い事務所をお知らせしますので、自宅の郵便番号5桁を入力してください」との機械によるメッセージが流れました。
指示通りにすると「最寄りの事務所は~~~です。」とコンピューター制御の答えが返ってくるではありませんか。つまり、自宅の郵便番号を入力するだけで、最寄りのSSNの事務所がどこか一発でわかるようになっているのです。

 またYahoo! USAで検索する際に、郵便番号を入れるとLocal Yahoo!にすぐ
に接続できるようになっています。(試しにwww.yahoo.comを見て下さい。)
同じような検索システムがないか、日本のサーチエンジンを見てみましたが、地名から郵便番号を探し出す、というのは多くありましたが、郵便番号を使って他の情報を引っぱり出す、というのは見つけられませんでした。

 この他、地域の地図の上にこの郵便番号が印刷されているものをみたことがあります(すべての地図ではないようですが)。郵便番号を知っていれば、その人がどこの地区に住んでいるか容易に見つけられるという訳です。

 こういった相互のシステムが相乗りして、情報がとても簡単に入手できるようになっている点は、さすが合理主義アメリカと思わされる一面です。

 とても便利な郵便システムですが、実は一つだけ文句があります。それは、国際郵便用の切手です。アメリカ国内用(33セント)にはすごくかわいい種々の切手が用意されているのに、アメリカから日本宛に必要な切手(封書には60セント、葉書には50セント)はどちらも「USアーミー」のニヤっとした顔の印刷されたものしかないのです。これって国際戦略?と思っているのは私だけでしょうか?                  (つづく)
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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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#創作大賞2023


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