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蔵出し:「日本お盆フェスティバル in オレゴン」from 野菜さらだの『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(第18回)

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!

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  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
         (1999/7/30発行) 第18号 (火・金曜発行+日曜版)
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 今頃、日本のあちらこちらでは夏祭りが開かれている時期ですね。金魚すくい(結構命かけてやっていました)、綿菓子などの屋台、本当に懐かしいです。そこでこちらも負けずに、今日のテーマはこの「お祭り」です。

◆本日のテーマ「日本お盆フェスティバル in オレゴン」

 毎年7月末に、私の住んでいる町では、日本お盆祭り(Japanese Obon
Festival)が開かれます。3年前に引っ越してきたとき、丁度その翌日くらい
がこのお盆祭りに当たり、まだ引っ越して数日しか経っていないくせに、「日本の祭りだ懐かしい!!」と大げさに喜んだことをよく覚えています。祭りといっても、日の明るい日没前に行い、それこそ花火大会などはありません。

 盆踊り用の太鼓を設置するステージが仮設され、その周りをアメリカ人も日本人も一緒になって踊ります(盆踊りのことは”Bon Dance”と言います)。ゆかた姿の日本人(おそらく主催しているJapanese American Association の方だと思うのですが)もかなりいて、なんとなく夏祭りの雰囲気も出ています。数年前には、まさかアメリカでアメリカ人と一緒になって東京音頭とか炭鉱節なんかを踊ることになるなどとは夢にも思っていなかっただけに、これまた不思議な気持ちがします。

 踊り疲れたら、芝生の上に転がって、かき氷を食べたり、焼そばを食べたり、和太鼓の演舞やアメリカ人の小学生が日本の歌を日本語で歌ったりする、別の出し物を見ることもできます。日本の盆踊りと比べたら、それは小ぢんまりしたものですが、それでも日本の雰囲気を少しでも楽しめるので、毎年欠かさず行っています。

 この地域はこういう各国の祭りを催すのが好きで、翌週はウクレイニアン・フェスティバル、その次は、スカンジナビアン・フェスティバル、はてはヒッピーのフェスティバルとフェスティバル三昧です。  (つづく)

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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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#創作大賞2023

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