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蔵出し:日曜版(1)野菜さらだの「アメリカは、住んでみなくちゃわからない!」(アメすん)

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです! 今日お届するのは、読者の方からのメッセージをまとめた「日曜版」です(今日はたまたま日曜日発行!)

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  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』 日曜特別版
          (1999/6/27発行)  第1号 (月2回発行予定)
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 本日からスタートします、この「日曜特別版」は、皆さんからいただいたメールをご紹介する特別号です。企画発表後、早速メールをいただきました。

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◆まずは、第8号「トイレでわかる地域の危険度?!」への投書から。
 
『トイレの話ですが(足元スカスカ)、私も初海外の時は驚きました。 恥ずかしいような気もしますけど、かえって安心だったりもします。海外のトイレって、なんだか恐い時もありますし。

 ところで先月ウィーンに行ったんですが、駅のトイレは有料でした。ガイドブックで読んではいたんですが、本当にトイレ番のおばちゃんがでーん、といて”はいっお金!”と、笑顔で向かってきました。日本円で60円位でしたが、お金を払うとおばちゃんは一人一人を個室に誘導してドアを開けてくれました。
(アルプスからの水で流すと60円分かかるのだろうか、と思いました)あなた
はココ、そちらのマダムはこちらへどうぞ、という感じです。その個室のドアもおばちゃんがカギを開けないと、中に入れない仕組みになっているのです。完璧なセキュリティ。でも出る時はあっさりカギもオフになって(当たり前ですね)、その時既におばちゃんは背を向けて、テレビに夢中でした・・・

 美術館なども以前はほとんどが有料だったらしいのですが、私が行ったところはすべて無料でした。入場料は結構高かったりするので、そのうえトイレ代まで!と、思ってたのですが。苦情が多かったんでしょうか。

 小銭程度を置いていく、というのを聞いた事はありましたがお一人さま○円、というのは全くはじめての経験でした。そして壁もドアも床も真っ白のトイレを見て、日本のトイレはなんてカラフルなんだろうと再認識もしました。デパートはその上にすばらしく親切ですよね、特に女性には。パウダールームもあれば、大きな姿見や、個室にはストッキングをはきかえるための足乗せ台まであったりしますし。それが当たり前になってきましたけれど、シンプルで清潔なトイレも、トイレだからこそいいのかなぁとも思いました。

 あと海外に行くと少しだけ高い便座の位置に、違和感を感じます・・・
これもすぐに慣れてしまうものですけれどね。』(投書終わり)

一一一トイレは結構お国事情が丸々出てしまうのかもしれませんね。
   他の国で「これは」というトイレを見た方いますでしょうか?(さ)
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 さて、ここからは、これまでいただいたメールを一部抜粋して公開します。

 第1号「ベッドルームの主はお犬さま!?」については、各地より情報をいただきました。「ニュージーランドでも同じ」、「テネシー州も犬をアパートで飼っていて初めびっくりした」などでした。(各地の犬分布を作ってみたくなりました)
 第3号「教室の風景」ではイギリスの大学の情報をいただきました。授業中紅茶などは飲むそうですが、物を食べたり居眠りをするのは見たことがないそうです。(居眠りは日本の大学に特有の現象なんでしょうか?)
 第5号「日本人留学生はどこに?!」では、1980年代に留学されていた方
からその当時はまだ日本人留学生は少なかったという情報をいただきました。

 第7号「アメリカ人からみた日本の本、日本の歌謡曲」はさすが日本のことが題材であったためか、いつもよりずっと多くのメールをいただきました。英語混じりの日本の歌については「台湾の北京語の歌にも英語のフレーズが入っていた」「英語圏の人には理解しがたいようだ」「全部日本語だと随分恥ずかしい歌になってしまう」などのご意見がありました。
 少し説明を補足しますと、英語混じりの日本の歌を「かっこいいと思っているの?」と言ったアメリカ人の意図するところは「英語の上手下手」ではなく、むしろ「なぜ日本人なのに、日本語で歌わないのか?」という意味でした。

 おまけ情報で皆さんに尋ねました、日本の女の子が履いている底の高い靴については、「背を高く見せるため」(これが圧倒的でした)「モデル気分を味わえる」「日本人は流行りに弱く、流行を仕掛けた連中にすぐ乗っかる国民性だから」「皆が履いているから」といったご意見に加え、「ただ単に日本古来からある高足下駄のなごり」という情報もいただきました。なお、あの靴は「ポックリ靴」「厚底」と呼ぶこともメールにて知りました。「年々高さが高くなり、今年は平均12cm」とのこと。「昨年頃から流行ってきた」という説と「流行りはもう去った」という説がありました。誰が仕掛人なんでしょう?
 また、「ドイツ」、「ロスアンゼルス」でも若い子が同じような靴を履いているというメールもいただきました。世界のあちこちで流行っているんでしょうか?(こちらも分布図を作ってみたくなりますね!)

◆編集後記◆
 『アメすん』を発行した直後にいろいろな感想、応援などのメールをいただけるのは、発行者としてはとても嬉しいものなのだなあと改めて思いました。ここでご紹介したのはそのごく一部で、全てご紹介できないのがとても残念です。また、次回の日曜版に向けて、楽しいメールをお待ちしています。
 なお、私のバックグラウンドについてのご質問も多くいただいたのですが、スペースの関係上『アメすん』上ではなく、HP上に掲載しましたので、ご興味のある方は、そちらをご覧いただけると幸いです。(さ)

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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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#創作大賞2023

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