見出し画像

蔵出し:「大学を卒業できるのは・・・何%?」from 野菜さらだの『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(第40回)

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!(アメリカから帰国後、ちょっとお休みしてましたが、また再開しますー!)
※今回「うちの大学」と書いてあるのは、アメリカで留学していた大学のことです!そして、「頑張ってください!」と当時激励していた大学の教員に帰国後なって、自分なりには頑張ったつもりですが・・・。

**********************************
  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
        (1999/10/15発行) 第40号 (火・金曜発行+日曜版)
**********************************

◆本日のテーマ「大学を卒業できるのは、、、何%?」

 よく「アメリカの大学は入学するのは簡単で、卒業するのは難しい」と言われますが、これは本当なのでしょうか?実は、これを裏付けるおもしろいデータを最近入手しました。私の所属する大学の様々なデータが集計されたものなのですが、おもしろそうなトピックについていくつかこの数値をご紹介します。

1)学生の男女比  男:女=48%:52%
2)全学生に占める留学生の比率   8.5%
  留学生の母国の種類       85か国

3)黒人、アジア人など白人以外の学生の比率  12.6%

4)新入生が入学1年後、2年後、3年後にまだ在籍している率(生き残り率)
  1995年秋に入学した学生の場合:
   1年後  77%
   2年後  66%
   3年後  62%

5)卒業できるまでに必要だった年数(入学後の年数別卒業率)
  1992年秋に入学した学生の場合:
   4年後に卒業していた学生の率  35%
   5年後に卒業していた学生の率  53%(4年後に卒業した率を含
                       む)     
   6年後に卒業していた学生の率  57%(上記と同様、4・5年後
                       含)

 いかがでしょうか?いちいち説明するまでもなく、数値を見れば一目瞭然、私の大学の場合、入学後4年目には約3分の1の学生が大学を卒業、入学後6年かかってようやく約6割弱の学生が卒業できている概算になります。この数値は実際に自分が日本とアメリカの大学での体験を如実に反映しているというのが私の印象です。やはりアメリカの大学の方が卒業するのは遥かに難しいと思います。(時にどなたか日本の大学のデータをご紹介いただけませんか?) 
 
 また、第22号で登場してもらったAwapuhiが「わずか3年で大学を卒業し
た」という事実は、いかに彼女が才英であったかを端的に表わしていることがおわかりいただけると思います。          (つづく)

◆おまけ情報:こういう話題になるとアメリカ人からも「日本の大学って一端入学すると「パラダイス」なんでしょう?」と大学=パラダイス(天国)ということばが聞かれ、日本人としては例えそれが事実であれ余りにはっきり言われるとちょっとがっかりしてしまいます。大学の本来の目的を取り戻すべく、日本の教官・学生の皆さん、大学再建に向けてがんばってください!!

==================================
◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
==================================

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?