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最初は夫が辞めたいと言った。40代で辞めた理由。

うちは子供がいなくてずっと共働きでしたが、最初に辞めたいと言い出したのは夫でした。

共に大卒で働き始めて、私はこの間、一度転職を経験していましたが、夫は25年間、同じ職場で勤務していました。普段からお互い、会社の様子は話す方でしたし、本気で辞めようかな、と言う言葉を聞いたのは初めてだったように思います。

当時、夫は「部長」職で、150人ほどの組織でしたが、部下もそれなりにいました。また、遠くない将来には「役員」になるだろう、とのことでした。

夫は、「役員」になる前に辞めたい、とのことでした。その理由は、役員になるとより辞めにくくなるからその前に辞めたいのだということでした。

実際に退職した当時、部下や上司は本気で辞めるとは思っていなかったようで、困惑したと、後から聞きました。

私は、次はどうするのか?聞きました。65歳の年金生活までは10年以上ありましたから当然です。

夫は、自営業がしたいと言いました。「自分の力で完結することがしてみたい」

夫は元々マイペース型で、周りにあまり振り回されることのない人間でしたが、組織の中でそれなりに自己主張もしながら協調し、それほど窮屈でストレスフルな印象を持っていませんでしたが、多分うまく折り合いをつけて来たということなのでしょう。(実際には一緒にいる時も限られていたので分かりませんが💦)

私は特に反対はしませんでした。というよりも私は当時、病み上がりでこれまた仕事に対する考え方も変わってきていたのです(私の話はまた後ほど)。

実は農業以外にもいくつか案があったのですが、その中では農業が一番良さそうでした。二人とも農家に親戚や知り合いがいなかったので、全くイメージできていなかったのもかえって良かったのかもしれません。

そして40代で辞めた理由は、「体力があるうちに新しいことを始めた方が良い」ということでした。これは正解だったと思います。

定年して「人生の楽園」のように農家になる方もいらっしゃると思いますが、農家は体力のいる仕事です。また、全く畑違いのことをするには体力だけでなく気力もいると思うのです。年金生活をしながら家庭菜園をするのと、生業として農家になるのでは全く違うのです。






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