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長所"5つ"をメンバに伝えられますか?

 やす かわはらです。現職はマネージャやらせてもらえてるので、定期的にメンバと面談します。マネージャになった当初、最初にぶち当たった壁が「面談」です(最近では1on1色が強いでしょうか)。メンバとして参加した面談は経験上いい思い出がないのです。そんな面談を少しでも変えたいと思い試行錯誤した経験を記します。一助になりますと幸いです。

1.きっかけ
2.対策ツール「業績・成長目標合意書」
3.おわりに
4.おまけ

1.きっかけ

 面談って、どうしてもマネージャからメンバに対する指導の場、みたいになりがち、メンバの立場では本当につらかったです。1対1なので逃げようもない。もっとメンバの立場でメリットあるやり方ないか?が発端でした。そんなときにすごく影響受けたのは1冊の本。「マンガでわかる!マッキンゼー式 リーダ論」

2.対策ツール「業績・成長目標合意書」

 書籍に「業績・成長目標合意書」なるツールの紹介ありました。
マネージャからメンバに、以下の4つを1スライドにして共有します。
(Google で"業績・成長目標合意書" で検索すると、具体的なイメージが複数表示されますので、ご興味ある方は検索してみてください。)
  ①長所
  ②短所
  ③次のターム(期間)までに達成したいこと・してほしいこと
  ④③実現のために、マネージャとして支援すること

早速、作成してみるとすごく難しい。
 難しさ その1 ①長所が見つからない。長所の数>短所の数になるよう
   「長所を5つ」と思い書き始めるも、全然長所が書けない。。
 難しさ その2 ②短所が①長所より挙がる数が多い。しかも短時間で。
   いかに短所ばかり目についているか。。。書きながら猛省しだす
 難しさ その3 1人書き上げるのに、びっくりするほど時間がかかる。
   特に最初の1枚、程度がわからないのもあるが所要2時間。。

こんなに手間をかけてまで。と思うだろうが、書いてみて面談時にメンバと読み合せを行うと、メンバのことの理解が深められました。具体的には

 わかること その1 メンバの意識とのズレがわかる
  例1)②短所に書いていることはそんなつもりじゃない!とご立腹
  例2)③のゴール到達地点が違ってた

 わかること その2 メンバがマネージャに期待していることがわかる。
  ④をメンバから聞いてみると、やってたつもりがやれてないかったり、「そんなことでいいんだ」を思うことも。

  メンバ各人の期待に応えることは他メンバと特別扱いのようになりうるが、他メンバ全員から同じように聞きそれぞれに対応すれば、平等ではないが公平さは保てます。特に年上と年下のメンバがいる際は効果的です。

 わかること その3 成長がわかる
  ③ゴールと④支援を双方で認識。すると次回、比較できる"モノサシ"ができます。前回との比較で目標の達成度や成長度に気づけます。具体的には
  ①長所を追記できる
  ③目標の達成した/しなかったが明確になる
  ④マネージャ支援ができた・できないも評価できる

3.まとめ

 マネージャがメンバを評価し指導するだけでは、メンバはマネージャが何を考えているかわからないです。ツールはどうであれ、記録しマネージャが何を考えているかは共有できます。

 面談都度のアップデートは確かに大変ですが、同じ組織の期間が短いメンバには特に、マネージャが考えていること・思っていることを伝えてみませんか?「言わなくてもわかるだろ」は、すれ違いのスタートです。

4.おまけ

 自身の話をすると、2017年から作り始め、50名・計155枚を作成してました。人と接するのは全く得意ではない自負がありますが、役割を担ったからには果たす義理があります。しっかりとメンバを観て気づき自分なりに解釈する必要があります。「観る」レベルは向上したと思っていますので続けます。