いい目標設定とは
チームや個人の目標を立ててもらうことはあるだろう。
その際に効果的な目標設定とそうでない目標設定がある。
SMARTなど様々な方法論があるが、効果的な目標設定のために、私が伝えていることを紹介する。
具体的であること
SMARTの「Sspecific:具体的な」と同じである。
具体的な目標を立てる必要がある。具体的というのは、他者から見て判断できるかどうかで考えると良いだろう。
「ラントレ頑張る」→「30秒以内でクリアする」
適度な勾配であること
SMARTの「Achievable:達成可能な」と似ているが、少し異なる。
「高すぎない目標」、というだけでなく、「低すぎない目標」でもある必要がある。
(ラントレを普段30秒でクリアしているとして)「15秒でクリアする」→「29秒でクリアする」
チームの目標と関連すること
SMARTの「Related:目標と関連した」と同様である。
その目標を達成することで、チームの目標達成に近づくような目標を立てる必要がある。
「ルービックキューブを30秒で揃えられるようになる」→「今日の練習で〇〇のプレイを成功させる」
死人テスト
ここからはSMARTとは異なる観点になる。
元々は行動分析学という分野の言葉で、「死人でもできることは行動ではない」という行動の定義を示す言葉である。
死人テストに合格する目標を設定しなければならない。よくあるダイエットの目標「朝ごはんを食べない」というのは死人でもできるし、死人のほうが上手に行える。食べないことを死人と競っても我々は勝てないはずだ。そのようなことを目標に設定してはいけない。
「失敗しない」→「(失敗しないために)〇〇を行う」
2つ目があること
「適度な勾配」を意識した目標を設定していれば、毎回目標達成できるということはないはずだ。もし毎回達成できているなら、それは勾配が緩いことを示している。
しかし、「目標を達成できなかった」で終わってしまってはもったいない。私のおすすめは「2つ目の目標」を設定しておくことだ。
2つ目、つまり1つ目の目標が達成できなかった場合に行うことを決めておくことだ。
「シューティングドリルで60%以上決める」→「シューティングドリルで 60%以上決める。決められなかったら○本のシューティングを練習後に行う」
部員たちが実際に目標を立てている様子を見て、よくあるアンチパターンへの修正方法を示した。
お役に立てば幸いである。
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