専業主婦の時給論争を目にすると必ず思い出すことが一つある
専業主婦の時給問題
SNSやネットニュースでは時々見かける定番の論争。
所謂四六時中家のこと全般やって当たり前という専業主婦に対して、家政婦や掃除や料理のプロに置き換えたら時給○○円で年収○○万円だぞ
っていうあれ。
個人的意見としては専業主婦って一括りに言うけど人によって違うでしょ。
2(5)ちゃんの鬼女スレ見てごらんなさいよ、真偽は不明だが布団から出ないで夫の稼ぎで暮らしてるとか、そんな人だっているわけよ、その人の生活に年収1500万の価値がありますかって。結局人それぞれなのに無理なんだよ給料制と比べることが。など思うがそれは置いておいて。
私は子どもを産んで一年過ぎた頃からずっと兼業主婦だ。専業主婦は無理だなと思って生きてる。
金銭的余裕は勿論なのだが、それより専業主婦の「夫の金銭的支配下で生きている」感じが無理なのだ。
私は音楽のライブに行くことが唯一の趣味みたいなものだが、他人の稼いだ金でライブには行けないのだ。
そこに気を使うのは楽しくない。
それは洋服でも外食でも同じ。
結婚したって堂々と好きなことがしたいから働いている。勿論夫婦関係一つなんだけど。夫が全面的に妻のやることに賛同していれば専業主婦でもいいのだろう。だが私は相手に「文句を言わせない」状況を作りたい。そんな相手としか結婚してない私が悪い。
それで必ず思い出すことがある。
元夫はクズエピソードは事困らないのだが、妊娠して働けなくなった私に毎度「お前は三食昼寝付き」と言い続けた。
働けなくなって当然、私はキャバ嬢だったんだから酒が飲めないタバコもダメでは働けない。
細々とオークションにネイルチップやアクセサリーを売って小遣いを作っていた。
朝起きて弁当を作り、掃除をして、洗濯しつつ買い物行って、夕飯を作る
そんな毎日の中細々とした用事は当然私に頼まれる。銀行行くとか、そういったこと。
そんな彼はことあるごとにお前は三食昼寝付きでいいよなと言い続けた。
ふーんそういう考えもあるのねと思っていたが
子供が産まれても、彼は夜中に子供が泣いてることも知らない。当然だ、うるさいと言って別の部屋で寝だしたんだから。
ある日子供が2ヶ月くらいの頃か
元夫が先輩を連れてきた。酒を飲むから用意してとつまみ、お菓子、酒と子供の面倒を見ながら用意したわけだが、
既婚者という先輩は「赤ちゃん小さいのにすみませんね」と気を使う素振りを見せたが元夫はそこで私にマウントを取ろうと思ったのか「いいのいいのほら、三食昼寝付きなんだから。いいよな本当に専業主婦はさ!」と先輩の前で言ったのだ。
先輩は慌てたように「お前それ嫁の前で言ってるのかよ」と苦笑いした。
元夫は鳩が豆鉄砲食らった顔をしている。
「だって先輩がいつも言うんじゃないですか、専業主婦は三食昼寝付きって」
なるほど、この先輩の受け売りだったわけね
私はキャバ嬢らしく、ハハハと笑って
いや事実だからね、今日も昼寝しちゃったわ!ごめんね!
と笑いを取って退室した。
その先輩と二度と会うことはなかったが、専業主婦の時給の話になると必ず思い出す。
クズ旦那という生き物に対抗したくて時給などと言っているなら無駄なのだ。
だって相手は専業主婦を三食昼寝付きだと思ってるんだから。
家にいる間にやってる家事に興味なんかないのだ
「俺の金で飯を食ってる」
それだけで全面的に自分より目下の人間なのだ。
逆に妻に敬意の払える夫なら時給などといわなくても対等に感謝すると思う。
ちなみにこの元夫、この半年後に仕事を辞め私が働きに出るのだが家事は1ミリもしませんでした。
チャンチャン
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